補正予算案採決に先立ち、民主党・新緑風会の福山哲郎、今井澄両議員が10日、参議院予算委員会で質問に立った。
福山議員は経済企画庁の今年の経済成長見通しがプラス1・9%からマイナス1・8%に訂正された経緯に触れ、「プラス1・9%という見通しは、財政構造改革法のために緊縮予算となった平成10年度当初予算を前提に立てたもの。これが達成できそうにない状況になると、第1次、第2次、そして今回第3次の大型補正予算を組み、前提そのものを変えていくというのはナンセンスで納得できない」と政府の経済政策を批判した。
今井議員は自自連立の協議の中で自由党が公的介護保険制度の凍結を主張していることから、「福祉一般が無駄なお金と思われがちだが、介護保険制度の経済効果は公共事業よりも大きい。将来への不安から貯蓄に回っていたお金の8割が消費に回るという見通しもある。また、雇用創出効果もある」として、予定どおり2000年4月から制度をスタートさせるよう強く迫った。小渕総理は「介護保険制度は相当な経済効果がある」との認識を示した。
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