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1998/12/11
簗瀬進議員 補正予算案に反対討論
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●光太郎の詩とは違う「牛」に政権交代求める

 簗瀬進議員は補正予算案に対して「こんな『こけおどし』の予算で経済が再生するとしたらお笑い種ではないか」と述べ、反対の理由として、第一に「来年1月からの減税がないこと」を挙げ、「兵力の逐次投入は最も下策であると孫子の兵法も説いているが、小出し、後出し、先送りの失敗を懲りずに繰り返す愚の骨頂だ」と痛烈に批判した。

 反対理由の第二には「公共事業中心の従来型予算編成」を挙げ、「4月の総合経済対策の都道府県分の契約率は10月末現在で25・2%という状況で、さらに追加事業を行っても景気刺激策になるはずもない。また、地方の自主性も尊重されておらず、国民が必要とする社会資本とほど遠い単なる利権保持のための公共事業だ」と述べた。

簗瀬議員はこの他、反対理由として「地方に2兆8千億円の支出を強制している」「弱者切り捨て傾向を強めている」などを挙げた。

 簗瀬議員は「最後に小渕総理に申し上げたい」として、高村光太郎の詩『牛』を引用。「必然の一歩を踏み出し、出したが最後、あとへはかえらない、最善最美を直覚する、未来を明らかに予感するのが光太郎の『牛』だが、総理は違うようだ。過去にとらわれ、理念なき権力を守るためには、かつて悪魔と唾棄した者でも平然と飲み込んでしまう」と対比させた。「牛にもなれないとしたら、欧米の民主主義国が経済の閉塞状況を乗り越えるためにとる手段、すなわち政権交代を行うべき」「小渕総理の退陣、政権交代こそが最大の景気対策である」と訴えた。

関連URL
  談話
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=11596
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