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「小泉内閣の光と影」検証プロジェクトは１０日午前、国会内で会議を開催し、所得格差の問題についてヒアリングを行い、議論を展開したほか、今後の活動についても意見交換を行った。
同プロジェクト主査の松本剛明政策調査会長が冒頭に挨拶し、「小泉改革と言われる構造改革がなんなのか」について常々疑問に感じてきたが、事件・事象として、「顕在化するものが幾つか出てきた」とまず指摘。「政治の基本は現状認識」であり、様々な方面から話を聞き、数字を確認し、現場に行くことの重要性を強調した。
同時に松本政調会長は、「わが党の議員はこの問題に関し、問題意識を共有している」との認識も示し、このプロジェクトの成果についても「全党的に共有しながら行動していきたい」として、出席議員に対して、先頭に立って行動を、などと呼びかけた。
そして、格差を含むこうした問題に関して、「小泉首相をはじめとした政府の姿勢が明らかになってきた」とも松本政調会長は指摘し、「大事な問題から目を背ける姿勢が、これまでの自民党政治の歴史でもある」として、民主党として積極的に取り組んでいく姿勢を改めて強調した。
続いてこの日の会議では、同プロジェクト事務局長である園田康博政調副会長の司会の下、内閣府から「所得格差について」ヒアリングを行った。担当者からは、格差拡大は統計データからは確認できず、所得格差の緩やかな拡大は高齢化と世帯規模の縮小による、などと説明が行われたが、出席議員からは異論や意見が相次いだ。
ヒアリングの後、園田事務局長から出席議員に今後の活動に関する要請があり、これについて意見交換も行われた。
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