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2006/02/23
【衆院本会議】「思いやり予算」の機械的継続を批判 山口議員
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衆議院本会議が23日午後開かれ、「在日米軍駐留経費負担特別協定」(思いやり予算)が議題とされ、山口つよし議員が機械的な継続すべきではないとして、見直すよう迫った。

 山口議員は、「苦肉の策でしょうが同盟政策をカネで済まそうという名残りが感じられる」として、「従来からの経費負担を機械的に継続することが適当なのかどうかは、よく吟味せねばなりません」と見直しと、駐留経費を負担する哲学を明らかにするよう求めた。麻生外相は「特別協定は効果的運用のためのもの」としただけで、見直しや、哲学については答えなかった。

 また、山口議員は「今、原理原則が曖昧になってしまっていないか。米軍の何を日本が負担すべきなのか、何を面倒見ることが日本として正しいのか。沖縄の負担を軽くするためと言えば、いかにもそれらしく聞こえるが、果たして何から何まで面倒を見るのが、わが国のあるべき同盟政策なのか」として「まるで、属国が宗主国に貢物をするような構図にも見えてしまう」と、「思いやり予算」を根本的に見直すよう求めた。

 特に、グアムに移転する海兵隊への経費については、「地位協定も特別協定もあてはまらないとしたら、どのような枠組みにより対応できる」と考えるのかと厳しく質した。これに対して麻生外相は「グアム移転をできるだけ早くするため」としたものの、「枠組みは決定されていない」と、沖縄海兵隊のグアム移転に伴う経費負担が、地位協定、特別協定にもあてはまらないことを認めた。

 さらに、今回の防衛施設庁の官製談合の件に関して、防衛庁の省昇格は見送るべきではないかと質した。額賀防衛庁長官は、今国会での議論を期待しているとした。

 山口議員は、「明日のアジアと世界についての確たる願いをもった日本としての誇り高き安全保障政策に少しでも近づくためのスタートに、今回の議論がつながれば」として質問を終えた。

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