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2006/02/23
【衆院政倫審】長妻議員、伊藤公介議員の証人喚問を改めて要求
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衆議院政治倫理審査会で23日午後、耐震強度偽装問題に絡み自民党の伊藤公介議員の弁明聴取と質疑が行われ、長妻昭ネクスト国土交通大臣が質問に立ち、伊藤議員とヒューザーの小嶋社長の関係、伊藤議員の息子の事業に関する関与、自らの後援会の資金の不透明な流れなどを質し、疑惑は深まったとして証人喚問を求めた。伊藤議員は「私がコメントすることではない」と答えた。

 長妻議員はまず、昨年の11月15日にヒューザーの小嶋社長と国土交通省に課長と局長を尋ねた件を取り上げ、その時どのような話をしたのかを問い質した。伊藤議員が「(国土交通省に)調査はしっかりしてもらいたい」と言ったと答えたため、長妻議員は、「答弁書には伊藤議員が『検査機関を指定した国にも責任がある』と発言したとあり、質問主意書に対する内閣の答弁書と違う」と詰問。伊藤議員は、記憶力の問題で「その場で言ったことを繰り返すことはできない」と当初発言を認めなかったが、長妻議員の追及に最後は「私が言ったかどうかは分からない」と間接的には認めた。

 また、伊藤議員の子息が経営するマンション管理の会社に関して、「一緒に営業したことはあるのか」と長妻議員は質した。これに対しても、伊藤議員は「特別はない」と答えたため、長妻議員は大田区の建設会社に一緒に行き、その会社から清掃の仕事を受注したことを示し、確認を迫った。伊藤議員は「営業で行ったかどうか覚えていない」と逃げの答弁に終始した。長妻議員は国会議員がこうした行為を行えば、事業者と見なされる規定もあることを紹介し、国家公務員倫理法では5000円以上の飲食をした場合に報告義務が生じ、接触は控えるべきだとして、国土交通省山本局長への飲食の提供、国土交通省への同席、電話での依頼など伊藤議員が倫理規定に反する行為を行ったのではないかと糾弾した。

 最後に、伊藤議員の西多摩夏冬会の資金(総額1618万円)が入りも出も不明、行方不明となっていることを取り上げた。長妻議員は、直接聞いた話として「議員会館で、伊藤議員に直接現金で渡している」と具体的に指摘。伊藤議員は、西多摩夏冬会は独立して収支報告をしているとしながらも、平成9年から13年の調査をしていること、結論が出れば、資料を公表することを約束した。

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