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1999/07/09
女性のための政治大学が開講
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●「政治の品位回復に女性の進出が必要」山口教授も期待示す

 女性の政治参加に道を開く、民主党「女性のための政治大学」が9日からスタートした。会場の党本部大会議室は、募集予定者を大幅に超える100人以上の女性で埋まったが、受講は性別不問ということで、中にはちらほらと男性の姿も。

 開講式は小宮山洋子・広報委員長の司会で、まず学長の鳩山由紀夫幹事長代理が「ともに楽しく真剣に学んでいきましょう」と歓迎のあいさつ。

 続いて菅代表が「私は疑問があるとつい大論争するタイプ。皆さんにもぜひ多くのことを学んで実践してもらいたい」と訴えた。

 羽田幹事長も「新しい政治をおこすには、女性の参加が大切。今や女性は各界の第一線で活躍しており、勇気も能力も持っている人ばかりだ。医療、介護、環境問題など、女性の発言なくしては何も解決しない」と述べ、会場を頼もしげに見回した。

 江田五月運営委員長からのカリキュラム説明に続き、さっそく第1講座の鳩山由紀夫幹事長代理の「民主党の目指すもの、理念と政策から」と題した講義がはじまった。

 鳩山幹事長代理は、「今の小渕政権は、処方箋的な目先の対応に終始した『理念なき漂流』。今こそ『理念ある政治』が必要だ」と述べ、「今後大切なことは、自立と共生、友愛の精神。経済活動の自由と社会政策のバランスを大事にし、分権連邦国家をめざしたい」と民主党の基本的な姿勢を説明した。

 後半は、山口二郎・北海道大学教授が「民主党と女性に期待するもの」と題して講義。

 山口教授はまず「日本の民主党はインドネシアの『闘争民主党』に倣いもっと闘争心が必要だ。戦う相手を明確に決め、政局対応でなく骨太な方向性を出す。3、4年先を見た政権構想を考えること」と民主党へ注文。さらに「今後は政策の取捨選択、優先付けを決めるのに女性の視点が必要になる。また不利益を受けている女性の政治進出が、政治の品位回復の点からも絶対必要だ」と女性の政治参加への期待を示した。

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