6日からユーゴスラビアなどを訪問し、空爆停止後のコソボ難民や難民への支援状況を視察した岡田克也政調会長代理と藤田幸久両衆議院議員が、12日帰国し、国会内で記者会見した。
両議員は7日夕方ユーゴスラビア連邦共和国の首都ベオグラードに入り、ヨヴァノヴィッチ外相、ガイェヴィッチ国会副議長らと会談。続いてマケドニア共和国の首都スコピエに移動、イブライミ副首相兼社会労働大臣、イリエフスキー外務次官ら政府、国会関係者と相次いで会談し、合間をぬって国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)関係者からも話を聞いた。
10日には陸路でコソボ自治州に入った一行は、日本人NGO関係者と懇談したほか、国際機関による食糧配布状況や、ルベニッチの大量虐殺(350体の白骨死体が発見された)の現場を視察した。民主党青年ボランティアの山口正大さんも同行し、救援活動開始にむけて現地事務所での常駐をスタートした
岡田議員は今回の訪問の意義について「難民のおかれた状況を把握でき、青年ボランティアの受入れ準備について判断を行うことができた。また会談でセルビア、マケドニア両国関係者の考えを聞くことができた」と述べた。また藤田議員は「すでに多くのNGO、国際救援機関が動きを始めている。この時期に民主党青年ボランティアを現地に常駐させた意義は大きい。今回の紛争により民族や立場に関係なく、大きな被害が出たようだ」と印象を述べた。
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