民主党の災害対策部会(部会長=神田厚衆院議員)がまとめた「自然災害対策」が、5日の政調審議会で了承された。土肥隆一衆院議員(同副部会長)と中野政調会長が同日記者発表した。
この対策は、(1)さまざまな自然災害に迅速・機敏に対応できる危機管理体制の確立(2)地方の実情に密着した防災対策(3)実効ある被災者救済制度の充実――の3つの柱からなっている。
(1)では、危機管理における内閣機能強化を図るために、「情報・危機管理室」(仮称)の設置を提唱。海外から災害支援を受ける際の検疫や出入国管理の迅速化など、国際的な災害救助体制を整備する。また自衛隊の災害派遣について、派遣要件の明確化と厳格な運用を前提に、自治体と自衛隊の信頼関係づくりをめざすとしている。
(3)では、被災者生活再建支援法に基づく支援の要件緩和や増額、災害ボランティアの支援体制確立などを提唱している。
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