トップ > ニュース
ニュース
ニュース
1999/08/05
故・山花貞夫さんの民主党葬、しめやかに
記事を印刷する

7月14日に急逝した故山花貞夫さんをしのぶ民主党葬が、5日午前に東京都内の青山葬儀所でしめやかに執り行われた。

 葬儀には小渕首相、衆参両院の正副議長、民主党所属の国会議員、各党の代表、友人、支援者など数百人が、最後のお別れのため、真夏の炎天下にもかかわらず参列した。

 会場には開式前から、山花さんが愛したベニー・グッドマンのジャズ演奏が、静かに流された。午前11時、司会進行を務める海江田万里議員による開式の辞に続き、「政治はパッション(情熱)だ」と政治改革への熱意を語る生前の山花さんの声が約2分間流された。そして参列者一同が起立、壇上中央に白い花で囲まれて安置された山花さんのご遺骨と写真に向かって黙とうをささげた。

 最初に葬儀委員長を務める菅直人代表が、「あなたの急逝は民主党にとって、あまりにも大きな衝撃だ。政権交代を訴えて非自民連立政権を実現した勇気と決断には、誰もが強い感銘をうけた。細川連立内閣では政治改革担当大臣として75年ぶりに選挙制度改革をなしとげた。私たち残されたものは、あなたの熱意を引き継いで民主党をさらに発展させ、政党政治の本旨を貫いていく」と弔辞をささげた。

 続いて伊藤宗一郎・衆議院議長が、「終始政党政治の伸展に貢献された」と山花さんの長年の議会活動に対し「弔詞」を読み上げ、連合の榎本会長代行も「勤労者の立場に立った政治の実現に長年尽力いただいた」と哀悼の意を示した。

 また社会党時代に山花さんと二人三脚で党改革に精力を傾けた田辺誠・前衆議院議員(元社会党委員長)は弔辞で「二大政治勢力による政権交代を最後までめざした信念と誠実の人だった。志を同じくする人々に大きな感銘と共感を呼び起こした」と、常に時代の一歩先を見通した政治家であった山花さんを懐述した。

 また弔電が金大中・韓国大統領や細川護煕・元首相などから寄せられ、海江田議員が紹介した。

 これに対して、葬儀委員長代行の羽田幹事長が、「大切なときに本当に大事な人を失った。心やさしく誠実で、志の高い政治家だった」とあいさつ。そして喪主である夫人の山花良子さんが「昨年末から体調を崩したが、任期いっぱいは務められるだろうと言っていた。しかし、7月になって自ら幕引きのことを言いだし、仕事を整理していた矢先の急逝だった。苦しいときも悩み深いときもいつも変わらぬ穏やかなパパでした」と悲しみをこらえながら、参会者へのお礼の言葉を述べた。

 最後に菅代表を先頭に、参会者が次々に献花を行って、山花さんに別れを告げた。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.