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1999/09/11
<党代表選>渋谷ハチ公前で第1声 街頭演説会
3候補は、記者会見会場からそろって地下鉄に乗って移動。5時半すぎから渋谷駅頭・ハチ公前で最初の立会演説会に臨んだ。ニュースを聞いてかけつけた人々やデート中の若いカップルも大勢立ち止まって演説に耳を傾け、民主党代表選への関心の高さが伺えた。

 鳩山候補は「こんなに多くの皆さんに関心を持っていただいてうれしい。今大切なのは自自公の動きに対し、党が一致団結することだ。2大政党でなくなったら何でもありになってしまう。保守がすべて悪いとは思わないが、保身を続け責任をとらない保守的体質の自民党は否定する。無責任なバラマキ政策によって日本は依存心の強い国になってしまった」と、日本経済の再生や外交を中心に「自立主義」「ニューリベラリズム」の立場からの改革を訴えた。

 菅候補は「今回の民主党代表選は自民党の総裁選と並ぶ、首相を選ぶ準決勝だ。私は自民党の族議員のようにカネ集めも派閥作りもしてこなかったが、もし同じことをしていたら薬剤エイズ問題に取り組めなかっただろう。族議員が存在することで、グループホーム設置など必要なところに予算が回らない構造が残っている。東ティモール問題でも政府はあいまいだ」と、改めて「官僚主導政治の打破」を強調した。

 横路候補は「民主党は野党第1党の役割を果たしていない。自自公に対する対抗軸をハッキリ打ち立てるのが今回の代表選だ。政治の原点は国民の仕事や暮らしを守ることだ。世論調査で7割の国民が将来に不安を持っているにもかかわらず、小渕政権はこの2年間での200兆円を本当に困っている人に使っていない。また産業再生活性化法はリストラを推進して失業者を増やすもの」と政府を批判、「セーフティネットの確立」を訴えた。

 各候補の熱のこもった演説に、若者たちからも「がんばれー!」との声援も。3候補は演説終了後、ガッチリと握手を交わし、盛大な拍手を受けていた。
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