7月に開講した民主党「女性のための政治大学」が17日、第6回の最終講座で第1期目を終えた。
この日は、環境政策をテーマに、前半は党環境部会長の佐藤謙一郎衆議院議員が、「環境問題を考える〜ダイオキシンから」と題して、市民活動との連携で提案した議員立法の成果について講義。後半には、リサイクル研究家の松田美夜子さんが、「ごみはすてきな魔法使い」と題して、ゴミ処理の仕方や容器代のコストを実例をあげながら示して、環境を守るライフスタイルのあり方を提案した。
講義後の修了式では、学長代行の江田五月参議院議員が「こんなに楽しい講義がもっと続けばいいのに。始めるときはハラハラしていたが、女性のパワーはすばらしい」と述べて、はるばる徳島から全講義に出席した森本初代さんと、札幌から6回中5回の講義に出席した佐藤由実さんに、それぞれ修了証を手渡した。和田洋子参議院議員が、全課程に出席した29人と3回以上出席した64人の計93人の名前をひとりずつ読み上げた。
病み上がりの体をおして参加した森本さんは、「パワーをもらって元気になった。これが修了ではなくはじまり。新たな気持ちでチャレンジしたい。民主党が一流の政党としてがんばれるよう、女性としてもお手伝いしたい」とあいさつ。
この後の懇親会では、多摩大学で環境政策を教えている山本コウタローさんが、「人間以外の動物が環境に順応して進化してきたのに、人間は環境を順応させようとしたが、やりくり上手ではなかった。やりくりを知っていて、命の手触りを知っているのは女性。女性の視点なくしては人間の未来はありえない。これから必要なのは女性による『男性のための政治大学』だ」と挨拶し、喝采をあびた。 菅代表と鳩山幹事長代理(政治大学学長)も駆けつけ、「それぞれの立場で学んだことをむすびつけてほしい」(菅代表)、「学んだことを実際に試して、自分の思いを広げていけるのが政治の場」(鳩山幹事長代理)と、参加者たちにエールを送った。
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