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1999/09/18
<党代表選>名古屋演説会場では教育談義も
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3候補はこの後、新幹線で名古屋に向かい、市内のホテルで開かれた立会演説会へ。この会場でも主催者の予想をはるかに超える600人が詰めかけ、会場に入りきれない聴衆が出るほどのにぎわいとなった。

 3候補それぞれの所信表明のあと、会場からの質疑応答の中で「学級崩壊をどう考えるか」との質問が飛び出した。

 菅候補は、「戦前の上からの価値の押しつけが戦後否定されたが、それに代わるこの社会を責任をもって作るという公共心を子どもたちに教えてこなかった。一方で、義務教育の“義務”が、“子どもが学校に行く義務”と誤解され、あるシステムに縛り付けられている。もっと学校を自由化して、子どもたちが選択できる仕組みを入れるべきではないか」と述べた。

 横路候補は、「小学校は人間として基本的なことを教えるところだと思うが、知識を教えすぎている。教える側の先生も兄弟の少ない中で育ってきて、集団をコントロールをするご苦労も多いだろう」と述べるとともに、「国会の本会議場で前の方に座っている若い議員も、1時間も我慢できず席を立ってしまう。世の中全体が落ち着きなくなっているようだ」と苦言を呈した。

 鳩山候補は「親と教師が子どもの尊厳をしっかりと認めてあげること、これが極めて不十分だ。品質管理で均質な商品を作るのと同じように子どもを教育することは間違っている」と訴え、それぞれの候補の考えにうなずく聴衆も多かった。

 また、先の通常国会で成立した地方分権関連法に関連して、「地方への財源移譲がなかったのは不満」とする会場からの質問に答え、3候補は「財源移譲が必要」との見解をそろって示した。

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