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1999/09/21
地場産業の窮状に触れ、中小企業、雇用政策語る口調にも熱/金沢遊説
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3候補は21日、空路金沢入りし、まず地場産業である金沢市内の加賀友禅染色団地を訪れた。工場の作業工程を見て回った後、染物業協同組合の役員から、きもの需要の減少、後継者難について訴えを聴いた。その後金沢市のホテルでの立会演説会へ。

 菅候補は、新婚旅行で雪の金沢を訪れた思い出を披露し、伝統文化の残る北陸地方への親近感を表明。続いて厳しい雇用状況にふれ、「失業保険で職業訓練への支援を可能にし、一方人材採用での年齢制限は撤廃すべき」と中高年齢層のリストラ対策を含めた雇用政策を訴えた。

 横路候補は、各種「豊かさ指数」で北陸地方が常に上位にランクされる点を評価。加えて「日本海地方での平和実現には北朝鮮との国交回復が大切」と強調した。またエネルギー政策について「原子力発電は危険性を認めつつ利用し、情報公開と万一の際の災害対策が必要」との考えを強調した。

 鳩山候補は、代表選に立った経緯を説明し「民主党が結束し、(金沢市出身の)大関・出島関のようにつっぱり、押し出しで自自公に勝利したい」と強調。また「インターネット活用で需要を喚起し、経済活性化につなげたい」と持論のIT革命をPR。さらに「環日本海情報インフラ衛星」打ち上げの実現を訴えた。

 続く質疑応答では核燃料リサイクル政策について、菅、鳩山両候補はプルトニウム保有量や安全性に配慮した上で『プルサーマル』方式を認めていくとし、横路候補は「プルトニウム再処理の結果、高レベルの核廃棄物も生み出す」と否定的な考えを示した。

 この後、3候補は金沢市内の中心・香林坊に立ち、小雨の中集まった地元の人々を前に、民主党の姿をアピール。この日の自民党総裁選の結果に触れ、「単なる足し算の選挙であること。議論が聞こえてこない。数合わせばかりが議論になる」(菅候補)などと批判し、野党としての対抗姿勢を強調した。

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