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2006/06/23
沖縄の現状打開を何としても図りたい 鳩山幹事長、会見で
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 鳩山由紀夫幹事長は23日午後、党本部で記者会見を行い、沖縄全戦没者追悼式、靖国神社参拝問題、野党党首会談、民主党代表選挙などについてコメントした。

 鳩山幹事長はまず、今日23日に沖縄全戦没者追悼式が開かれたことに言及。多くの県民が犠牲になった沖縄での戦いから61年が経つ今でも、「未だに基地問題に大変苦しんでおられる」現状の打開を「政治家として何としても図っていきたい」との決意を披露し、「亡くなられた方々の御霊に対して、心から哀悼の誠を捧げたい」と述べた。

 小泉首相の靖国神社参拝をめぐる訴訟において、最高裁判所が憲法判断を避けたことについても鳩山幹事長は触れ、「憲法判断をしなかったのは大変残念なこと」としつつ、民主党としては、憲法裁判所の設置を求めていることも指摘。同時に、靖国神社問題に関して、今後、総理大臣をめざして行動する政治家は、「この問題をどう考えているのか、少なくとも国民の皆さま方に公約として誓っていただかなければならない」とし、「この問題には真剣に、正面から取り組んで貰いたい」と強調した。

 鳩山幹事長は更に、明日午前に野党四党の党首会談が開催されることも明らかにした。そして、この会談では、日本銀行の福井総裁の進退問題、米軍再編問題、イラクからの自衛隊の一部撤退問題、米国産牛肉の輸入再々開問題など、内外に山積する課題について話し合われるであろうとの見通しを示し、閉会中審査の要求も、議論を深めるため、当然行っていくとの意向も併せて示した。

 民主党代表選挙についても鳩山幹事長は触れ、7月11日に常任幹事会と両院議員総会を開催して代表選の実施細則と日程を決め、9月中に告示を行い、代表を決定する党大会も行う方向で調整をしていることを明らかにした。

 また、小沢代表と王毅駐日中国大使との会談についての記者団からの質問に関して鳩山幹事長は、訪中の要請があったことなどに触れながら、小泉政権の下では、「まさにアジア外交が無きに等しい5年間」で、「非常に信頼を失った状況」だとし、「きわめて不正常だと言わざるを得ない」と批判。小沢代表の訪中が、アジアの国々の信頼を取り戻し、アジア外交を正常化させる一助になれば、との思いを披露した。

 福井日銀総裁に対して政府・与党から擁護論が相次いでいることに関し、このことが日銀の独立性・中立性を損ねるのではないかとの質問については、鳩山幹事長は「全くおっしゃる通り」だとし、福井総裁が当然恩義を感じることで、「日銀の独立性が失われかけている」現状を指摘。福井総裁がその座に「とどまっている限り、市場によい影響はない」との声があることにも触れて、「政府・与党が福井総裁を守るという姿勢そのものが、市場に悪影響を与えている」などとした。

 サッカー・ワールドカップで、日本の一次リーグ敗退が決まったことへの感想についても記者団から訊ねられた鳩山幹事長は、「大変な期待と希望をもって臨んだワールドカップであった」が、「きわめて残念だ」とするとともに、「全体的に見ると、やはり壁は厚かったなという思いがする」と述べた。そして、「ファンの期待を取り戻していくかということに、是非、専心をしていただきたい」などと、「ファンの一人として」の感想を語った。

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