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1999/09/23
ばらまき体質、国会軽視としっかり対決/市民主催の公開討論会で3候補が強調
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民主党代表選挙に立候補している鳩山、菅、横路3候補は23日、東京都内で開かれた民主党の有志議員や学者などが主催する「フォーラム・市民と創る民主党代表選挙公開討論会」に出席した。

 まず自自公への対抗軸を問われ、鳩山候補は「自自公政権のバックには国家や官僚機構があり、市民や国民に対峙し、施しを与える政治。民主党が求めるものは国民を代表して官僚機構と対峙する政治だ」と述べた。

 菅候補は「自自公政権には危ない要素がある。自由党の国家主義的主張と、公明党のばらまき体質がある。ある意味でのタックス・イーター、税金を食べる人たちを代表している。地域振興券はまさにその典型。未来に対する無責任にしっかり対抗していかなければならない」と指摘。

 横路候補は「数を頼みに国会無視、民主主義軽視の政治になることを恐れている。それをしっかりとくい止めるのが民主党の役割。政治や経済や社会のあらゆる分野に民主主義を徹底することが求められている。霞ヶ関と永田町が結託し特定の集団に利益を分配する自民党政治に対し、地方へ・市民へ・市場へ権限を移す社会を提案していく」とそれぞれ対決姿勢を改めて示した。

 この後、外交・安全保障と政権構想について山口二郎・北大教授、行財政改革について五十嵐敬喜・法大教授、社会保障や食糧の安全性などについては東京生活者ネットワークの池田敦子さんが提案を交えながら、3候補に質問をぶつけた。

 政権交代のイメージを問われたのに対し、鳩山候補は「党の主体性を強化し、単独でも政権を取るシナリオを描くべき」と、サラリーマンや女性、中小企業経営者など都市住民に光を当てる政策を重視する考えを示した。菅候補は「今ある政党を念頭に置くのではなく、民主党プラス『反自自公の国民連合』による政権交代を目指す」と国民の幅広い階層との連携を強調し、「受け身ではなく、自分たちの責任である積極的な民主主義」をと会場の聴衆に呼びかけた。横路候補は、「自自公という巨大な与党勢力や、将来にいろいろな不安を持つ国民の結集軸として、民主党は存在しうる。しかし改憲論議はその妨げにしかならない」と指摘した。

 3候補はこの後、最後の遊説地となる福岡市へ飛び、台風18号が迫る中、市内の商店街を歩きながら「景気はどうですか」と尋ねたり、中心街で街頭演説、約500人が集まった立会演説会を精力的にこなした。

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