小沢一郎代表は26日午後、福井市内において若泉征三党福井県総支部連合会代表、笹木竜三衆議院議員とともに記者会見を開催。若泉県連代表に来年の参議院議員選挙で福井選挙区から立候補するよう要請し、若泉県連代表も出馬に強い意欲を示した。
会見の冒頭で小沢代表は、来年の参院選で自公両党を過半数割れに追い込むための「一番の勝負どころは一人区だ」との考えを改めて強調。「29ある一人区で、半数以上、国民の方の支持を得たい」とした。その上で小沢代表は、「ここ福井でも、是非参議院議員を誕生させたいという思いの中で人選をしてきたが、県内の多くの方から支持を得ている若泉さんに、決断してもらいたい」と語った。これを受けて若泉県連代表は、「小沢代表をはじめ、多くの方の期待に応えたい」とし、「福井県連、党本部での各機関決定を経た上で正式に発表をしたい」としつつ、出馬への強い意欲を語った。
また、村上ファンドに関わる松井孝治参院議員の問題についての質問に対して小沢代表は、松井議員に会って事実関係の確認をするとしつつ、「国会議員は自分を選んでくれた有権者に責任がある」として、「その職責を考えれば、自分自身で判断することが望ましい」との考えを示した。同時に小沢代表は、日本銀行の福井総裁との責任の比較についての質問に対しては、「日銀総裁の責任の重さ、影響力の大きさ、ましてや日本国の金融の最高の責任者が投資ファンドに投資し、普通の人が上げられないような利益を上げていたという問題の大きさは、一国会議員の問題とは比較にならない」との認識を前提として示した。そして福井総裁の進退に関しては、「職責の重さ、影響の大きさから判断して、自ら処するべき」との考えを改めて示した。
自民党が強いとされる地域での、民主党の活動についても問われた小沢代表は、「農林水産業を行っている人たちはむしろ、役所のやっている行政に非常に大きな不満と不安を持っている」との現状認識を示し、「むしろ農山漁村の方が、現状に対する不満が大きい」と指摘。民主党の側から、積極的にこれらの地域の人々に対して「積極的にどんどん入っていけば、必ず理解をしてもらえる」として、今後も積極的な取り組みを展開していく意向を改めて示した。
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