14日、衆議院農林水産委員会の閉会中審査が行われ、アメリカ産牛肉輸入再々開の問題に関して山田正彦『次の内閣』ネクスト農林水産担当は、韓国の対応などを引き、どうして日本だけが内臓、骨付き肉の輸入を認めたのか、査察チームの報告は誰が責任をもって判断し再々開を決めるのかを質した。
冒頭、山田議員は現在、査察チームがアメリカで査察しているが、その際、アメリカでどのように危険部位を除去しているかの安全プログラムを入手するように指示しているかを、質した。中川農林水産大臣は「していません」と答え、安全に対して配慮していないことが明らかになった。
次に、OIE(国際獣疫事務局)の新しい基準では、へたり牛などはすべてBSE検査をすることとなっていることを山田議員は示し、「アメリカに要求するのか」を再三にわたって質した。中川大臣は、各国それぞれの事情がある、基準があるとして認めなかったが、再三の質問に「求めます」と答えた。
また、35箇所の施設を査察しているが、山田議員は「どのように各施設を判断するのか。この状況なら輸入してもいいと誰が責任をもって決めるのか」を質した。中川大臣は「施設に問題点があれば、アメリカに申し上げる。リスク管理機関の仕事として一つひとつ行っている。厚生労働省臣と農林水産省であり、責任者はそれぞれの大臣」と明言した。
続いて、山田議員は「内臓、骨付き肉が何故だめなのか知っているのか。韓国では入れていない」と資料を示して迫った。これに対して中川大臣は「食品安全委員会に聞いてほしい」と答弁を避けた。山田議員の再三の質問に対して「答申に基づいて私は仕事をしている」と中川大臣は開き直った。この答弁に、山田議員が食品安全委員会の答申は「牛の内臓の識別が難しいので輸入は不可能」としていることを指摘。中川大臣は「識別可能」とこれまた開き直った。
山田議員は内臓、骨付き肉まで輸入するのならば、その旨の表示については責任を持つよう指摘して質問を終えた。
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