小沢一郎代表は20日午前、党本部で記者団に対し、イラクに派遣されている自衛隊の撤退に関して官邸から要請のあった党首会談について、一部招請されていない政党もあるなど、気ままな手法は許されないなどとして、会談に応じない意向を明らかにした。
この中で小沢代表は、党首会談の開催について、昨日の夕方、官邸から連絡があったことを明らかにし、「国民新党と新党日本は呼ばない、除外すると言う話があったやに聞き及んだ」ことに言及。「事実関係を確かめたところ、両党とも全く声がかかっていない」として、「総理が何を考えているのか理解に苦しむ」と厳しく批判。
党首会談の呼びかけを、「小なりとは言え、国会に議席を得ている政党」に対して行わないことを、「小泉さんはよほど気に入らないのだろうと思うが、自分の好き嫌いや勝手なことでもって、憲政の問題、政党間の問題を気ままに行おうとする、それは決して許されない」と指摘し、「非常に異常でおかしい」とした。そして、「従って、そのようなことに応ずるわけにはいかないと、回答を申し上げるということにした」と述べた。
更に小沢代表は、わが国の風土として、「みんなでもって集まって、何とはなしに全員集合して何か決めたかのような手法」をとることがあるが、小沢代表が常々訴えている「自立社会・自己責任の社会という観点」からすれば、責任を曖昧にする「コンセンサス社会の悪い手法である」とも指摘。自衛隊を撤退させるなら、「自分の責任で全うすればいいことだ」として、「異常な、勝手欲しいままの手法はよろしくないという意味で、応じられないということにした」と再び強調した。
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