鳩山由紀夫幹事長と松原仁衆議院議員は2日、前日に引き続いて、噴火により大きな被害を被っている三宅島の各地を視察。噴火災害と向き合いながら日々の生活を送る島民の皆さんの声に耳を傾けた。
一行はまず、火山性の有毒ガスで白く立ち枯れた木々や、腐食性の強いガスのため、錆びてぼろぼろになったガードレール・カーブミラーなどを目の当たりにしつつ、三宅島の雄山を望む展望台を訪問。三宅島村役場の職員から説明を受け、荒涼とした光景を望みながら、噴火災害の実状を改めて確認した。
続いて一行は、「みやけじま 風の家」を訪問。この「風の家」は、2000年6月の噴火により4年半の長い期間にわたって全島避難を余儀なくされた島民の皆さんが、避難指示の解除後も、離島という厳しい生活環境の中で、島に暮らす人々が、仲良く支え合えるようにと、2005年10月に設立された。
この「風の家」では、一行は、集まったおよそ30人の施設利用者やボランティアの皆さんによる、三宅島の「島節」による歓迎を受けた。これに対して鳩山幹事長は、「すばらしい島節を聞かせていただいた」として謝意を表するとともに、「皆さんに出会えたことを嬉しく思う」などと語りかけた。そして、「船の老朽化、空港閉鎖のなど、色々と聞かせていただいた問題も、少しずつだが解決するよう、これからも努力をしていく」とし、三宅島の復興のために、民主党も今後さらに努力を重ねていく決意を改めて明らかにした。
また、松原仁衆議院議員も、「雨降って地固まるではないが、この経験をもとに、100年、200年先の三宅島をつくるためのきっかけになればと思う」とし、ともにがんばっていきたいなどと挨拶を行った。
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