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2006/08/03
「改めて核廃絶、不拡散に取り組んでいく」会見で菅代表代行
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 菅直人代表代行は3日、党本部で定例会見し、冒頭では小沢一郎代表、鳩山由紀夫幹事長とともに3人揃って7月31日から2泊3日で東京・三宅島を訪れ、行政・住民の意見を聞き、観光産業の活性化をアピールした「三宅島振興のための行動企画」に言及した。
 
 「釣りも楽しかったことは事実だが、三宅島村長はじめ、漁業、農業、観光関係など、三宅村の主要な皆さんとお会いし、これからの三宅島の復興について意見交換できたことは有意義だった」とまず語り、意見交換のなかで民主党に託された課題について地元選出の松原仁衆議院議員とも連携しながら取り組みを進めていく考えを示した。
 
 取り組みとしては、漁港であるために商業港としての利用が禁止されている現状に対して寄港を可能にするよう水産庁との話し合いが実現するよう働きかけて行くとともに、空港に関しては鳩山幹事長が全日空との話し合いを始めていることを報告。「そういった宿題を推し進めていきたい」と語った。
 
 また、6日に広島、9日に長崎を訪れ、平和式典に出席する予定であることを明らかにした菅代行は、「原爆投下から61年周年の夏を迎える。これまでも何度か出席しているが、改めてこの日をしっかりとかみ締めたいと思っている」と表明。特に核の問題は、過去の問題ではなく、現代に繋がるものであるとの認識を示すとともに、北朝鮮・イランの核開発問題等を含めて、核兵器を使わない形で今後もコントロールできるかどうか、厳しい事態が続いている現状にあって、改めて核廃絶、不拡散に取り組んでいく考えを強調した。
 
 同時に、小泉首相がメールマガジンで靖国神社参拝について、自らの正当性を従来と同じような論調で主張していることにも言及した菅代行は、「首相が個人としてどのような思いをもつかということについてこれ以上言うつもりはないが、少なくとも総理大臣としての行動として、これまでとられた行動がいかに日本の外交の幅を狭くしてきたのか、この大変大きなマイナスの遺産を小泉後の政治のなかで受け止めて、改革・改善をしていかなければならない」とも語った。

 中東情勢に関しては、「厳しさというか、悲惨さを増している」と指摘。この地域の一日も早い停戦を日本としても強く求めて行くべきだとした。小泉首相がイスラエルを含む中東訪問時点からより戦火が拡大したとの見方を示した菅代行は、「それだけに、この問題に関して特にイスラエルに対して一層の自省を求める努力を政府としてもっと強くすべきだ」との考えを提示した。

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