小沢一郎代表は18日夕、岩手県花巻市内において記者会見を行い、小泉首相の靖国神社参拝問題、来年の参院選への取り組みなどについて、記者団からの質問に答えた。
この中で小沢代表は、まず小泉首相の靖国神社参拝について質問に答え、「小泉総理は、8月15日には必ず参拝をすると自ら名言しながら、一度も行かなかった」ことを指摘。「あと1ヶ月で辞める前に、約束を守ったと言いたかったのかもしれないが、この5年間の経緯を見ると、小泉総理の信念などは、言行通りに受け取れない」との認識を示した。同時に小沢代表は、「日本国の代表としての総理が参拝をするということは、その背景にある、先の戦争の戦争責任をどう認識するかにある」とし、「(小泉首相の)この言動についても、筋道が通っていない」と批判を加えた。
来年の参議院議員選挙についての質問に対しては、「東北6県のうち、2つある2人区では、1人は必ず獲る」との決意を、小沢代表はまず示し、「4つある1人区では、なるべく多く勝利したい」とも語った。東北ブロックからの比例代表選挙区への候補者擁立についても、「力のある方を積極的に擁立していきたい」と述べ、1つでも多くの議席を奪取していく決意を改めて述べた。
また、達増拓也東北ブロック担当常任幹事(衆議院議員)の、岩手県知事選への出馬表明については、「正式の立候補については、県民の皆さんへの説明の時間が足りなかった」とし、「もう少し時間をとって、お願いするプロセスが必要だと思っている」等と指摘した。
自民党の加藤紘一衆議院議員の自宅・事務所の火災についても小沢代表は質問に答え、詳しい経緯が明らかにならないうちの論評は避けるとしつつ、「仮に、このことが加藤議員の発言について、あのようなことをしたのであれば、社会的に嫌な雰囲気を感じる」との所感を語り、「言論を暴力で遮るという行為が行われる、今日の日本の社会的風潮を助長するようなことは、危険に思うし、遺憾に思う」などと語った。
また小沢代表は、民主党代表選挙への出馬に関する質問については、「昨日まで2、3日考えていた」とし、「もし(代表選に)出るのであれば、自らの政策論をきちんと示さなければならない」と改めて指摘。「今、その作業を進めている最中なので、もう少し時間が欲しい」などとした。
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