小沢一郎代表は28日午後、山梨県甲府市内において記者会見を開き、来年に迫った参議院選挙の山梨県選挙区候補者に、フジテレビ記者で新人の米長晴信さん(40歳)を擁立することを決定したことを発表。参議院選挙に勝利して与党を過半数割れに追い込み、政権交代へつなげるとの意気込みを語った。
小沢代表ははじめに、「全員一致で米長晴信さんの擁立を決定した。本当に力強い支援をいただいて喜んでいる。参議院選挙まであと10カ月だが、輿石さんに続いて勝利をしたい。さらなるお力添えをいただきたい」と、必ず勝利をする意気込みを語り、支援を訴えた。
続いて米長予定候補者も挨拶に立ち、「日本では今、格差が問題になっているが、それを助長するような政治に歯止めを掛けたい。来年の参議院選挙では、自公を過半数割れにし、政権をとるように頑張りたい」と話した。
米長さんの人となりについて問われた小沢代表は、「報道の世界にいて(いろいろなことを見聞きして)経験を積んだ人。今日本を放っておいては大変なことになるという意識で立ち上がってくれた。非常に期待をしている」と期待感を示した。
擁立決定まで短期間だったのではとの指摘には、「そうは思わない。相応しい人であれば何も時間を掛けることが良いということではない。県連の手続きをきちんと踏んでの決定なので、あとは全力で頑張るだけだ」と答えた。
また、山梨県は保守地盤が強いのではとの記者からの質問に、「保守の定義にもよるが、自民党が強かったということについてならば」と前置きした上で、「世の中が大きく変わってきている時代、国民の意識も大きく変わりつつある。そういう時代に旧来の型にはまった概念があてはまるものではない。県民、国民の意識にきちんと答えていけば、どのような地域でも支持を得られる」と回答。保守かそうではないかの問題ではないとの考えを示した。
さらに、代表選に向けての基本政策については、「まだ思考を続けている最中である。おおよそのことは画いてきたが、いろいろな意味で整合性の取れたものにする作業をしている。簡潔に皆さんに理解してもらうものにする作業をしているところだ」と答えた。
小泉首相が靖国参拝について、ナショナリズムをあおっているのはマスコミだと発言した会見内容については「小泉総理の言い訳、開き直りだと思う。総理としての言動がどういう結果をもたらすかを無視しての言い方である」と語り、「今日の日本社会がイヤな雰囲気になりつつあるのは間違いない。すべてが小泉総理のせいとは言わないが、それを是認するかの様な言動は問題である」と話した。
自民党総裁選について、多くの者が雪崩をうつように特定の人物の支持に走る状況については、「他党のことに論評することではないが、報道で聞くことだが、与党として不甲斐ない感じがする。あとは自民党自身がかんがえることだが」と答えた。
最後に「与党を過半数割れに追い込む」と非自公の連携路線を強めつつある国民新党の亀井幹事長の発言について「どこの方でも応援をしていただけるのであればお願いをするが、地元の手続きを経てのこと」と述べた。
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