鳩山由紀夫幹事長は1日午後、党本部の記者会見で、平成19年度予算概算要求、臨時党大会、永田前議員の党員資格停止期間の終了などについて語った。
鳩山幹事長は冒頭、平成19年度予算の編成に向けた、各省庁からの概算要求基準の取りまとめについて「基本的には見るべきものはない」との認識を表明。骨太の方針が骨抜きになる一方、無駄遣いはなくならないと批判し、「展望なき概算要求基準が取りまとめられた」と語った。
鳩山幹事長はまた、民主党代表選出のための臨時党大会の開催に言及した上、臨時国会の召集日については「政権党はどっしり構えて姑息な手段によらず、正々堂々と新たな政権の出発を美しく飾られたらいかがか」と、政党の公的な大会を避ける配慮が示されるべきだとの見解を示した。
続いて鳩山幹事長は、31日に永田寿康前衆院議員の党員資格停止期間が終了したと報告。前議員で未公認の総支部長については、いったん総支部長を辞任して、県連代表や然るべき国会議員に代わり、白紙の状態で新しい候補を検討する手続きを全国的に進めているとした上で、「千葉県第2区総支部についても、同様の手続きを取りたい」などと語った。
鳩山幹事長はまた、記者からの質問に答える形で、候補者選定や代表選挙の実施、自民党総裁選などについて見解を示した。
概算要求への対応を問われた鳩山幹事長は「大胆な歳出削減を行うにあたって、天下りをはじめとした政官業の甘い構造を打破する形の予算編成をする必要がある」との認識を示した上、公共事業依存型から脱却していない予算について、しっかりした切り口を見出してゆきたいと語った。また、地域間格差が広がっている状況の中で、農山漁村の活性化に向けてもっと大胆な発想が必要だとした。
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