1日夜、神奈川県内で「民主党『教育再生』シンポジウムin厚木」(主催:民主党神奈川県総支部連合会)が開かれた。鳩山由紀夫幹事長による基調講演に続いて、教育現場が抱える問題点や今後の教育のあり方などに関する意見交換が活発に行われた。
開会挨拶で、笠浩史衆議院議員(党教育再生本部事務局長)は「国会閉会中の機会を使い、全国各地でこのようなシンポジウムを開催し、皆さんの意見をしっかりと聞き、臨時国会に向けての準備にしたい」と表明。続いて、鳩山由紀夫幹事長(党教育再生本部長)が基調講演に立った。
鳩山幹事長はこの中で、民主党が「日本国教育基本法案」を提出するに至った経緯を説明し、「友愛の心と共生」の意義にも言及した。また「教育を、自公間の取引による与党の党利党略に使わせる訳にはいかない」と指摘し、教育の本質というものを考えることが重要だと聴衆に訴えかけた。
基調講演を受けてのパネルディスカッションでは、コーディネーターを民主党神奈川県第16区総支部代表のごとう祐一さんが務め、パネラーには鈴木寛参議院議員のほか、高比良正司中央大学研究開発機構教授、又木京子神奈川ネット・政治スクール理事長が招かれた。
高比良教授からは「地域の教育力が崩壊してしまっている。それが昨今の少年事件の起こる要因になっている。地域の教育というものを考えていかなければならない」という指摘が行われた。又木理事長からは「以前は地域の中に家庭があったが、今は核家族化が進んでしまっている。大人の責任でもう一度、地域を作り直さなければならない」と意見表明があった。
鈴木議員からは「人づくりとは、手間と愛情をかけなければならない。教育政策に手品は無い。1人1人にどれだけ力を注ぐことができるかにつきる」との考え方が示された。会場からの質疑も含め、短い時間ではあったが、内容の濃い活発な議論が行われた。
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