25日午後、都内の会場で開かれた臨時党大会において、来賓として訪れた社会民主党の福島瑞穂党首、国民新党の綿貫民輔代表、新党日本の田中康夫代表が挨拶し、それぞれ小沢新体制の門出への祝辞を述べた。
来賓の第一番目に挨拶に立った社会民主党の福島瑞穂党首は、民主党大会に出席したのは初めてだとしつつ、「小沢代表の再任ということでおめでとうございます」と祝辞を述べた。そして、自分たちの政治的使命は安倍内閣との全面対決と参院選での勝利であると述べ、さらに安倍内閣を戦後最も戦争に近い内閣であると位置づけて、戦後60年間で獲得してきた平和と民主主義を壊そうとしていると厳しく批判した。福島党首は、共謀罪の阻止をめぐる国会内での野党共闘を高く評価し、また格差社会は自民党政府が作り出したものだと批判した。福島党首は、平和の維持と格差の解消のためにともに頑張ろうと挨拶を締め括った。
第二番目に挨拶に立った国民新党の綿貫民輔代表は、「小沢代表が円満な内に再登板することをお祝いする」と祝辞を述べた。綿貫代表は、国民新党も「ぶれない」「こびない」を基本姿勢に仲間を集めていると述べつつ、今日の政治の重大事は間違った議会制民主主義の認識の下に政治が進められていることだとし、小泉首相の常軌を逸した郵政解散を例に上げた。そして、郵政解散の結果は選挙テクニックのため自民党の大勝利であったにもかからず、得票率では非自民勢力のほうが過半数を制していることを指摘した。綿貫代表は、誤った議会制民主主義を正すためには来年の参院選での勝利しかないと述べ、参院選での勝利について心を一にするとともに、今後の発展を祈念すると挨拶を締め括った。
来賓挨拶の最後に挨拶した新党日本の田中康夫代表は、「明確な政治理念を持つ政治家である小沢代表の下での大会で挨拶できることは光栄だ」と祝辞を述べた。ここで田中代表は、以前菅代表の時代に「日本の選択、始まる。」というキャッチフレーズを入れたポスター作りに協力したことを披露した。続いて田中代表は、「フラガール」という常磐炭鉱の閉山から常磐ハワイアンセンターの開設に至る経過を描いた映画を取り上げ、その中での台詞を引きつつ、来年の参院選では人間にとって大事なものを取り戻すことが使命であると述べた。田中代表は、自らは点灯のためのグローランプとなりたいと語り、みなさんとともに信じることの出来る日本の社会を再生していきたいと述べて挨拶を締め括った。
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