国会内で28日午前、民主党はじめ、共産、社民、国民新の野党国対委員長会談が開かれ、高木義明国対委員長、平野博文国対委員長代理が出席した。
会談後に会見した高木国対委員長は「前任の渡部恒三国対委員長の後を受け、この臨時国会から民主党の国対委員長を仰せつかった」と挨拶。国会対策委員長の基本的な考え方として、国会は言うまでもなく議論する場であると位置づけ、審議の徹底をはかっていくことを第一としたいとした。
第ニには数の論理で議論を押しつぶすようなことは決して許されないとの認識を示し、「数の横暴を許さないという立場を基本として国会対策に臨んでいきたい」と語った。
安倍政権については非常に人気度が高い首相だとしたうえで、「是は是、非は非として、非の部分については徹底的に対決していく」との方針を明らかにし、国民のための政治が民主党の目指すところであることを改めて提示した。
同時に安倍政権が小泉政権の継承であるとすれば、小泉政権5年間をしっかりと検証しなければならないと指摘。構造改革の名のもとに、社会や地域のあちこちにひずみが生じているとして、このひずみに目を向けなければならないと指摘。そうした点について総裁選等での主張を見る限りにおいて、安倍首相には政策的にもファジーな面があると分析。「このファジーな面は国民にとってますます不安や不信に繋がって行く。それを受けて、国会の議論できちんとした説明責任を果たさせていく」と述べた。
会談での協議内容としては、「野党の協力は国会対策上、非常に重要」との認識に立って、日常の連携のために週1回水曜10時半から野党国対委員長会談を恒常化していくことを決定したと報告。また、教育基本法改正案、共謀罪を創設する組織犯罪処罰法改正案、憲法改正手続きを定める国民投票法案に反対していくことを確認したことを明らかにした。
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