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2006/10/01
菅代行、鳩山幹事長、神奈川・厚木で「政治とは生活」と訴え演説
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 党は1日、小田急線本厚木駅近くの厚木公園で街頭演説会を開催。菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長はじめ、神奈川県連代表代行の千葉景子参議院議員、元党代表代行の藤井裕久前衆議院議員、ごとう祐一神奈川県第16区総支部長らが次々にマイクを握り、政治家や一部の成功者のための政治ではなく、小沢一郎代表が掲げる「政治とは生活である」との視点に立った国民のための政治実現への道筋を語った。

 冒頭、マイクを握った千葉議員は、小泉政治の継承を謳う安倍政権に関して、29日に行われた所信表明演説を取り上げ、「いろいろな言葉が飛び出してきた。人生二毛作などという言葉もあったが何を言っているのかさっぱりわからない」と指摘。格差拡大のなか、国民の多くが悲痛の叫びを上げている状況を考えれば、「人生二毛作などと言っている場合ではない」と述べ、言葉遊びに講じるその政治姿勢を厳しく批判した。小沢代表の再選を受けて新体制が整った民主党は、こうした状況と真正面から対峙して行くと訴えた。

 藤井前代表代行は、格差社会の現状について問題視し、平成のはじめには高所得者と低所得者の平均格差は1対10であったのが、小泉政権を経て1対168にまで広がっている実態を明らかにした。同時に、年収2000万円以上の高所得者が10年前と比べて1万8000人増加する一方で、年収300万円以下の人が1600万人増となった点に言及。小泉政治による正規雇用者から非正規雇用者層への転換がその背景にあるとの見方を示した。さらに毎年保険料UPが予想される一方で、受給する年金に安心・安全は見込めない実情を指摘し、「こういうことを許していいのか」と訴え、菅代行・鳩山幹事長を中心とする国会論戦ではもちろんのこと、小沢代表による党首討論を通じて安倍政権の問題点を掘り下げ、国民に示していくことも民主党の大事な責任だとの考えを示した。

 鳩山幹事長は、「二世議員としてお父さんの後を息子が継ぐ。果たしてそれで日本の政治は良くなるのか」と訴え、菅代行らと新しい政治勢力をつくるため、自民党を飛び出した自らの過去を振り返りつつ、「四世議員の私が言うのだから間違いない」として、まるで世襲制度かと見まがうばかりの自民党では政治改革はできないと指摘。ごとう神奈川県第16区総支部長のように、本当に能力をもった人材がこの国の政治を何とかしようと動き出すことが政治の世界で求められているとした。

 鳩山幹事長はまた、2日に行う代表質問のなかで、小沢代表からの指示を受けて、週一回の党首討論の実施を与党側に要請することを明らかにした。「政治とは生活そのものなのだ」とする小沢代表と「美しい国」などと抽象論だけの安倍首相とどちらに軍配を上げるか、党首討論をその判断材料にしてほしいと訴えた。「元気な小沢一郎の姿をどうぞご期待ください」とも語った。

 さらには、先の国会で与党側の強行によって成立した障害者自立支援法に関して、「障害が重ければ重いほど自己負担が増え、自立とは名ばかりの障害者自立阻止法となっている」と指摘。小泉政治、安倍政権へと続く弱肉強食の政治ではなく、「弱い立場の人々にこそ政治が光を当てなければならない」と主張。経済産業省の役人だったころ、特区制度の構想を練り上げ、弱い立場の人、生活者の視点で制度を実現させたごとう神奈川県第16区総支部長のような考え方と行動が政治の場に求められるとの考えを示した。

 菅代行は、先に行った小沢代表との硫黄島視察の際に利用した厚木飛行場で、太平洋戦争終了後に連合国軍最高司令官として日本占領にあたったマッカーサー元帥の碑を目にしたことに言及。戦後日本の始まりとなったマッカーサー元帥が降り立った場が厚木だったことを改めて指摘した菅代行は「日本の戦後の民主主義は厚木や伊勢原から最初のスタートが切られたと言うこともできる」と語り、その厚木の地で、次の世代に確実に日本の民主主義を、生活者の立場に立った政治を引き継がなければならないとして、そのために力を貸してほしいとして聴衆に民主党への支援を訴えた。

 最後に、選対委員長の鉢呂吉雄衆議院議員はじめ、神奈川県選出の議員や総支部長ら関係者が登壇して菅代表の音頭で力強く「がんばろう」を三唱。公園に集まった聴衆からは民主党への期待の声と声援、大きな拍手が続いた。

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