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2006/10/13
北朝鮮対応については政府に対して協力惜しまない 会見で幹事長
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 鳩山由紀夫幹事長は13日、党本部で定例会見を行い、北朝鮮の地下核実験問題、国連決議等について語った。
 
 北朝鮮の地下核実験問題に関しては、事実であると想定すればとした上で、「断じて容認できない蛮行だと申し上げなければならない」と指摘。世界の脅威であり、全世界に対する挑戦に対して、日本は世界の多くの国々と協力する体制を早急に整えながら、特に日米韓中ロの5カ国で、実効性のある国際的な制裁措置の実現を確実に推進していくとともに、わが国独自の措置も、国民のみなさまに説明し、統一を図っていく必要があるとした。

 また、すでに事実上破られている日朝平壌宣言は関しては、この核実験強行によって、新たな違反行為がまたひとつ増えたことになるとの見方を示した。過去においていくつもの宣言内容に違反する行為を繰り返す北朝鮮に対し、平壌宣言の履行を求めていくと強弁していた政府・与党も「過去の(政府としての)対応に対して反省しているとわれわれは考える」と分析し、そうした前提のなかで、この問題に対して、党としても必要な協力は政府に対して惜しまないつもりだと語った。

 政府が検討に着手したと報じられている、周辺事態の認定の問題や新たな特別措置法に関しては、政府・与党内にも様々な意見があると承知しているとし、法解釈上のさまざまな問題もあり、わが国の安全保障上の相当のリスクを伴うため、慎重かつしっかりとした議論を踏まえる必要があるとした。民主党としても真剣に取り組んでいく考えを示した。

 10日に告示された統一補欠選挙にも言及し、社民党、国民新党、新党日本の協力と応援に謝意を示すとともに、国民のみなさんから「しっかりやれ」「9.11の総選挙では小泉さんにだまされたが、もうだまされないぞ」「しっかりと民主党としての思いを知らせてほしい」との声が寄せられていることを明らかにした。また、税金・年金保険料などが増え、負担増に泣くみなさんの声を多くに耳にするとし、「負担に泣いておられる状況を看過できない」として、党として最善の努力を尽くしていくと表明した。

 さらに来週18日午後3時に行われる党首討論について、「民主党にとって、何よりも朗報」だとし、小沢民主党対安倍自民党の初対決を通じて、国の大きな問題に対して、正論を主張していく民主党の姿を見ていただき、器の違いを見ていただきながら、将来どちらの政党に期待を抱いていただけるか、その判断のひとつにしてほしいと語った。

 最後に、昨今、飲酒運転での事故、公務員のモラル低下が相次いでいるとして、民主党幹事長として今後、党所属国会議員の飲酒、酒気帯びで運転の発覚時には議員辞職を求めていく考えを表明。国会のみならず、地方の議会・支部においても同様の措置をとっていくよう環境整備を行うとともに、党職員に飲酒運転時には懲戒免職とする考えを示した。

 北朝鮮に出入国する船舶への臨検を含む国連決議が採択された場合、どう見るか記者団から問われたのに対しては、「結果として武力衝突が起こることが十分予想される。そうなると武力行使を禁止している憲法に、触れる話になることは論を待たない」と述べ、当然慎重でなければならないとした。

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