17日午前、国会内で『次の内閣』閣議が開かれ、「テロ特措法」一部改正案や飲酒・ひき逃げ厳罰化法案(下記ダウンロード参照)への対応などについて議論が行われた。
冒頭の挨拶で、鳩山由紀夫ネクスト国務大臣(幹事長)は、明日の党首討論では、器の違いをしっかり国民の皆さんに見せるとの考えを示した。北朝鮮問題にも言及し「英知を結集し、民主党として国民の側に立った論理はいかにあるべきか、そういった議論を行っていただきたい」などと述べた。
松本剛明ネクスト官房長官(政調会長)は、「テロ特措法」一部改正案の審議が進んだ状況を受けて臨時の閣議開催となったこと、人事などについて確認を行うことなどを報告。中川正春衆院議員は、国会対策委員会報告を行った。
法案審査の第一の議題となった「テロ特措法」一部改正案については、山口壯ネクスト外務大臣、笹木竜三ネクスト防衛庁長官が、部門会議での審議経過や法案概要などを説明。意見交換後、「活動状況が不明瞭で説明責任が果たされていない等の現状を踏まえ、機械的な延長には反対」との部門会議の報告どおり、法案に反対することを了承した。
民主党議員立法「刑法及び道路交通法の一部を改正する法律案(飲酒・ひき逃げ厳罰化法案)」については、朝日俊弘ネクスト内閣府担当大臣、前川清成ネクスト法務副大臣より説明を受けた。民主党案として内容を了承し、議連との連携、提出方法については、松本ネクスト官房長官、法務・内閣両ネクスト大臣に一任された。
報告事項では、山口・笹木両ネクスト大臣から「北朝鮮問題についての報告」を受け、部門会議の議論・論点の現状報告を確認した。また、松本ネクスト官房長官(政権政策委員会事務局長)が政権政策委員会の運営方針について説明し、確認した。
閣議ではこのほか、第165臨時国会における法案審査分類、第二次小沢『次の内閣』名簿・政策調査会役員名簿を確認。政調会長代理(ネクスト官房副長官)に長妻昭衆院議員、筆頭副会長に大島敦衆院議員を任命した。
松本ネクスト官房長官は、閣議後の記者会見で、テロ特措法改正案への対応について問われ、「テロとの闘い」の重要性に言及しつつ、活動状況などの情報が政府から提供されず説明責任が果たされていないこと、我が国の防衛議論の整理が必要であることなどから反対する方針であるとした。
また、民主党議員立法「刑法及び道路交通法の一部を改正する法律案」については「残念ながら、飲酒・ひき逃げの悲劇が繰り返されている。徹底的に対策をとる必要がある」と指摘。運転者の自覚を促す方法・機械的な飲酒運転防止の方法のほかに、悪質な交通事犯を抑止するための法整備が必要との考えを示し、緊急性を鑑み、少しでも早く着手すべきという問題提起であるとした。
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