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１６日午後、鳩山由紀夫幹事長は党本部で定例の記者会見を開催し、通常国会閉会にあたっての所感や、福井日銀総裁の村上ファンド投資問題などについて語った。
鳩山幹事長はこの中で、「大変多くの重要法案が積み残し」になったことや、国民不在・国会軽視の小泉首相の政治姿勢について、「話が総裁選一色で、国民をきわめてバカにした話だ」と厳しく批判を展開。社会保険庁の年金保険料不正免除問題についても、２１万件以上の不正免除だけでなく、今日の衆議院厚生労働委員会の集中審議で、わが党の長妻昭議員（『次の内閣』ネクスト国土交通大臣）の質問により、「不在者に対しても不正が行われていた」ことが明らかになったことも指摘し、「断じて許せない」行為であり、今後も「厳しく追及をしていくことは言うまでもない」とした。
福井日銀総裁の村上ファンド投資問題についても鳩山幹事長は、１９９８年に副総裁を辞任した時点で、「そこでイエローカードが出ている」としつつ、「総裁として戻られた時にも、村上ファンドを解約しなかったという致命的なことを行った」と厳しく指摘。「国民の多くが超低金利であえいでいる時に、総裁は高利回りで利益をむさぼっていることが実態として明らかになった」として、そのモラル感の低下を「このまま見過ごすわけにはいかない」と述べた。そして、「これ以上長くとどまればとどまるほど、金融全体の信用が大きく低下する」として、福井総裁の職責は、「一刻も早く職を辞することであるということを、明確に申し上げておきたい」と厳しい口調で指摘した。
また、鳩山幹事長はこの通常国会を振り返り、「山あり谷ありの、人生のような」国会だったと述べ、格差拡大社会という、「小泉改革の影の部分に焦点を当てて大きな論争を繰り広げた」ことに関して、今後も徹底的に追及していくことを言明。小泉首相も５年間の任期で、「きわめて無責任な発言が多く見られた」ことが、「結果として矛盾を産み、矛盾がツケとなって国民に押し寄せて」きていることを批判した。そして、「政権交代が必要だと国民の皆さまに理解していただけるよう、民主党としても切磋琢磨していく」との決意を改めて示した。
閉会後の活動についても鳩山幹事長は言及し、「様々なテーマで国民の皆さんと意見交換を行う」ことを主眼にしつつ、「１人区を中心に進められている参議院選挙対策を、全国規模で進めていく」ことにも触れ、１・２期生に対する研修会や衆参それぞれの候補予定者に対する研修合宿などが企画されていることも明らかにした。また、小沢一郎代表のポスターを早急に作成して日常活動の一助にするとともに、「選挙には奇策があるわけではない」との小沢代表の言葉を引き、菅直人代表代行が代議士会で、「最低でも５０００軒を回れ」などと発破をかけたことについても、懐かしいなどと自らのかつての活動を振り返った。更に鳩山幹事長は、「基盤をしっかり固めていく１００日間にしたい」と述べ、新総裁誕生直後の秋の補欠選挙の２議席で勝利を得るために、「党一丸となってたたかってまいりたい」との決意を語った。
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