参議院民主党・新緑風会は17日午前、国会内で総会を開き、教育基本法改正政府案の趣旨説明と特別委員会の設置を行う本会議に出席しない方針を確認した。
総会の冒頭、輿石東参院議員会長は、午後にAPEC首脳会議のためベトナムに出発する安倍首相の日程に合わせて、午前中に参院本会議を開き、特別委員会の設置と同法改正案の趣旨説明まで一気に行うという暴挙が許されてよいのかと厳しく批判。「そのたった一つの理由で、今日の本会議には出席しない」と言明した。
また、席上、12日に行われた福島県知事選で当選した佐藤雄平知事(前民主党参院議員)も挨拶。「皆さんには寸暇を惜しんで応援に来ていただいた」と謝意を述べたうえ、沖縄県知事選で弾みをつけ、参院選、衆院選で勝利するよう、期待を表明した。
さらに、郡司彰参院国会対策委員長と高嶋良充議院運営委員会理事が、教育基本法改正案をめぐる参議院での協議経過などを報告、不正常な形で衆院から法案が送られてきた以上、審議に入る環境が整っていないと説明した。それを受けて総会では、引き続き国会正常化の環境づくりを与党に要求する方針を確認した。
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