鳩山由紀夫幹事長は17日午後の定例記者会見で、教育基本法改正案の衆議院通過に関して「怒りをもってやり直せと申し上げる」と述べ、審議のやり直しを求めた。
鳩山幹事長はまた、「現場ではいじめ、いじめによる自殺、未履修、タウンミーティングでのやらせ質問など信じられないことが起きている」と現状の荒廃、ことの重大性を改めて指摘。そのうえで「教育の原点を考えなければならない」と述べ、審議時間が100時間を超えたことや、安倍総理の海外日程優先などの論理で、衆議院で採決を強行した政府・与党を「誠に遺憾」と強く批判した。さらに、政府案成立阻止に向けて、野党の共闘を進める考えを明らかにした。
麻生外相の罷免要求に関して、ついに安倍総理自身からの回答がなかったことに関して「私どもを馬鹿にした話」としたうえで、「安倍総理の本音が見えた。一国の責任者が一方で非核3原則を堅持すると言いながら、一方で(麻生外相の)発言を容認している。二枚舌で断じて許されない」と強い口調で批判した。
この問題に関連して、久間防衛庁長官が、米国の核武装潜水艦の日本近海航行を非核三原則にあたらないとして容認するかのような発言をしたことに関して、「閣内の不一致を追及していく」考えを示した。
さらに、いわゆる自民党の復党問題に関して、「国民の審判はそんなに甘くない。本来なら国民に信を問うべきではないか」と参議院選挙目当ての対応を批判した。
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