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2006/11/12
福山ネクスト環境副大臣らが下北半島(青森県)の国有林を視察
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 農林漁業再生本部(山田正彦本部長)、環境部門、農林水産部門、森林・林業再生プロジェクトは合同で11日〜12日の2日間、青森県むつ市にある下北森林管理署管内の国有林の視察及び関係者との意見交換を行った。

 今回の視察には福山哲郎ネクスト環境副大臣らが参加した。森林管理署の案内で、択伐が行われているヒバ林と、行われていない原生林に近いヒバ林を比較できる施業実験林を視察し、林の生育状況について説明を受けた。ヒバの択伐作業で使われていた作業道では、ヒバの幼樹が植生し、回復している状況を視察し、森林管理局からは「全ての作業道で同等の植生回復をするとは限らないが、主に天然力によって回復が見られる。」との説明がなされた。

 保安林の中の水源かん養タイプ(天然林の機能類型区分)の択伐作業現場では、択伐された森林内と土場を視察した。その際、同行していた河野昭一京都大学名誉教授より「ブナやヒバの資源が枯渇している現状での天然林伐採は、生態学上の問題があり、伐採前に希少動物に関する調査が必要だ。日本の森林は多様性が高いので、これを保つためにも特段に配慮して欲しい。」との指摘があった。これに対して森林管理局からは「現在においても生態系をかく乱しないよう、また、資源が枯渇することのないように、有識者からの意見を聞きながら、森林の機能性区分に基づいて天然林の管理を進めているが、今後も関係者の意見を広く聞きながら管理保護を進めていきたい。」との回答があった。

 福山哲郎ネクスト環境副大臣は、「国有林を視察し、関係者からの話を聞いて国有林の実状が理解できた。今後は資源としての森林と、自然環境としての森林というそれぞれの視点から様々な意見を聞き、民主党の環境政策及び林業政策を考えていきたい。」と述べた。

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