15日夜、連合主催の「反転攻勢! 連合6.15東京大結集」集会に出席した小沢一郎代表は、働く皆さんの声を反映させる政治を実現すると決意表明した。
連合の高木剛会長による開会挨拶に続いて登場した小沢代表は、小泉政権の5年間について、働く環境が悪化する一方で社会保障制度も破たんの一途をたどり、社会の不安は増大していると指摘。勤労者の声を政治に反映させねばという思いで立ち上がり、ここに集ったみなさんとともに、働く人たちの声を政治に反映させ、公正な社会を実現するために、国会や自治体議会で民主党は全力で努力すると表明し、一緒に頑張ろうと呼びかけた。
小沢代表はまた「しがらみと利権を断ち切り、根本から政治を変える」と政権交代の実現に懸ける思いを提示。政権交代によりはじめて、小泉改革の負の遺産や格差社会をぬぐう真の改革がはじまるとした。
来年の参議院選挙については、自公を過半数割れに追い込み、「政権交代への大きい足掛かり」となる正念場との認識を示した。反自公・非自公勢力が民主党を中心に、共通の目標に向かって大きい協力をすべきだとも述べて、民主党へこれまで以上の支援をと訴えかけた。
トークライブ「格差是正に向け、連合と民主党はいかに反転攻勢するのか!」には、鳩山由紀夫幹事長が出席し、高木会長と、実現すべき政策などについて率直な意見交換を行った。
鳩山幹事長はこの中で、小泉政権下で、働く人たちの税金や保険料の負担が増えている状況に対して、民主党は、徹底した無駄遣いの削減による減税のシナリオを提示したいとした。また、競争があおられ「負け組」「勝ち組」といった言葉が出てきているが、二分化させること自体が政策の誤りだと鋭く批判し、自殺防止対策にも言及。民主党が政権を取った際には、社会保障制度というセーフティネットの再構築へ取り組まなくてはならないとした。
党一丸となって10月の補欠選挙で勝利をおさめ、新総理への不信任を示したいとの考えを鳩山幹事長は述べ、国民のために公平公正な政治を実現する党への力添えを求めた。高木会長も「政治を変える反転攻勢」を開始し、「一連の選挙で、連合も一糸乱れぬ体制を作りたたかい抜く」などと表明。二人は熱い思いを込めて握手を交わした。
集会には、民主党から、太田和美衆院議員、池口修次、若林秀樹、神本美恵子、藤原正司各参院議員も出席。政権交代に向けた勝利を引き継ごうなどと、それぞれ挨拶を行った。
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