高木義明国会対策委員長は8日午前、国対役員会終了後に国会内で記者会見を開催し、シベリア抑留者関連法案や久間防衛庁長官発言問題などについてコメントした。
高木国対委員長はまず、今日12月8日は65年前に太平洋戦争が勃発した日であることに触れ、国対役員会の中で、「絶対に戦争をしてはならない、平和への思いを強くしていこう」と語り「国会議員一人ひとりが、使命感に燃えて、平和な国家づくりに努めていこうと呼びかけた」ことを明らかにした。
また、昨日の衆院総務委員会で質疑が行われたシベリア抑留者関連法案に関しても、高木国対委員長は言及。いわゆる未払い賃金について、名誉回復を含め、特別給付金という形で支払うべきという野党案に対して、記念品贈呈で基金の廃止をするのが与党案であり、抑留者の皆さんの間で、与党案に多くの不満の声が上がっていると指摘した。また、与党推薦の参考人からも、野党案支持の意見が聞かれたことにも触れ、「美しい国をつくるという安倍総理の思いは、本当にこういうことに盛り込まれているのか、疑問だ」と、政府・与党の不誠実きわまる姿勢を厳しく批判した。
高木国対委員長は、久間防衛庁長官が昨日、政府としてイラク戦争支持を公式に言ったわけではないとの発言を行ったことについても触れ、当時の小泉首相が開戦時に行った会見での「支持」表明は何だったのか、と厳しく指摘。安倍首相がどう考えているのかも不明確だとし、核保有発言も含めての閣僚発言の不一致ぶりに批判を加えた。高木国対委員長は、この久間発言に関して大きく問題視する姿勢を明確にし、来週の委員会質疑など、「然るべき場で問い質していく」との意向を併せて示した。
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