民主党は、12日夕刻、全議員政策懇談会を党本部で開催し、基本政策(政権政策たたき台)をめぐり、真剣な議論が行われた。
冒頭、赤松広隆政権政策委員会委員長(副代表)から、3回の議員懇談会での議論を受けて、表題を「政権政策の基本方針(政策マグナカルタ)」とすること、各項のタイトルも、教育などの政策分野の表題から、「『人づくり』から『国づくり』を始める」などと党がめざすものを端的に示すものに変えたこと、年金の項に関しては修正を加えたことなどを報告した。
また、松本剛明政権政策委員会事務局長(政策調査会長)が、年金、教育、分権の分野で補足説明を行った。年金に関しては「基礎(最低保障)部分の財源はすべて税とし、高額所得者に対する給付の一部ないし全部を制限する」などの修正を加え、内容を変更したと説明した。
懇談会における議論では、年金などの財源の明示、全体像の明記、教育分野、農業政策、分権、安保などでさまざまな意見が出された。特に誤解を招くような表現は改めるよう意見が相次いだ。
さらに、議論のとりまとめの方法、参議院選挙のマニフェストとの関係などでも意見が出され、この議論の進め方では成熟したものにならない、納得・理解できるものにならない、との厳しい意見も出された。
こうして出された意見に対して、赤松委員長と松本事務局長が丁寧に答え、表現等については一任を受けた項目もあり、議論は深まった。
また、全議員政策懇談会に先立って政権政策委員会が12日午後、党本部で開かれ、修正部分や補足説明部分を確認した。
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