民主党は18日夕、両院議員総会と懇談会を本部で開催。両院議員総会では、「政権政策の基本方針(政策マグナカルタ)」が了承された。
冒頭、小沢一郎代表が挨拶し、「わが党の今後の主張、基本方針に関わることなので、皆さまからより良い知恵、意見をいただき、より良いものにしていきたい」と政権政策の基本方針に関して述べた。
また、一部に報道された代表の核保有に関する発言について、全くの誤解であり、通信社が謝罪したことを明らかにした。この報道に関連して小沢代表は、米国・中国から政治的なパートナーとして頼られる存在に日本はなっていないこと、対等な関係と見なさない扱いを両国がとることによって日本に偏狭なナショナリズムが高まること、それを懸念するということを、米中両国に対して言ってきていること明らかにした。その上で小沢代表は、「国際社会から、平和を希求し、しっかりした考えを持っている日本と見られなければならない」と、めざす日本の姿の一端を明らかにした。
続いて、両院議員総会は同懇談会に切り替えられ、政権政策委員会の赤松広隆委員長(副代表)が「政権政策の基本方針(政策マグナカルタ)」に関して、全議員懇談会での議論を踏まえて、修正した個所を中心に報告した。この中で赤松委員長は、「はじめに」の項で分権国家をめざすことを明記したこと、教育の項で教育委員会の廃止とあったのを現行の教育委員会の廃止としたこと、社会保障の高額所得者への支給制限の項を削除したこと、などを説明した。
議論では、税制、財政再建、教育、社会保障の項などで意見が出された。赤松委員長がこれらの意見に丁寧に答え、「政権政策の基本方針(政策マグナカルタ)」は了承された(全文をPDFファイルでページ下に掲載)。
次に、鳩山由紀夫幹事長が、2007年度大会議案を説明し、意見を求めた。鳩山幹事長は特に、来年の参議院選挙に向けた方針・予算編成となっていることを強調した。この説明に関しては、選挙支援、地方への支援、国会での衆参一体の追及チームの結成など積極的な意見が出された。
最後に、赤松広隆愛知県国会議員団長と古賀一成衆議院議員が、来年2月4日に投票される愛知県知事選挙と北九州市長選挙への支援を求め、総会と懇談会は終了した。
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