鳩山由紀夫幹事長は12日午後、愛知県名古屋市を訪れ、18日に告示される愛知県知事選挙で石田よしひろ前犬山市長を推薦している中小企業等の諸団体の皆さんと懇談を実施。また、石田前市長とともに全トヨタ中央執行委員会にも出席し、愛知から日本を変え、本物の政治の実現を、などと力強い挨拶を行った。
推薦団体との懇談会では、まず石田前市長が挨拶に立ち、愛知知事選に関して、安倍首相が財界に支援を求めたことについて触れ、「大衆の手の届くところで政治が行われない」と批判。「実態をちゃんと知っている皆さんの支援を受けることこそ政治の真髄で、感謝している」などと述べた。そして、「愛知県政を真の意味で活性化したい」との意欲を示しつつ、「愛知県の底力を皆さんとともに見せたい」と力強く語った。
続いて鳩山幹事長も挨拶。かつて自らが自民党を飛び出した時の思いも踏まえ、現在の自公政権が「道義的に背いていることをやって、国民の皆さん方の信頼を失っている」と指摘し、政治への国民の信頼を取り戻すことの重要性を説いた。そして、民主党が自民党と対峙にするにあたって、「政策の違いもそうだが、その体質の違いを示したい」などと述べた。
また、我も我もと政権与党になびいては、県政にも膿がたまってしまうと鳩山幹事長は述べ、「今こそ県民の手に行政を取り戻す時だ」と呼びかけた。そして、「政治とは生活である」との小沢一郎代表の言葉を引き、県政も同じであると指摘。「本来ならば光を当てなければならない方々に光を当てるという、当然の役割を政治が果たしていない」とし、同時に政治の透明性を高め、些かも後ろめたさのないような政治を行わなければならないとした。
一方、全トヨタ中央執行委員会では、鳩山幹事長がまず登壇し、日頃の民主党への支援に改めて謝意を表明。労働法制問題が次期通常国会の焦点課題となる可能性を指摘し、「残業代ピンハネ法案だ」と厳しい批判を展開した。そして、「働く人たちのためにならない法案は、全力で阻止をしたい」との意欲を語った。
鳩山幹事長はまた、昨年が、耐震偽装問題ややらせタウンミーティング問題など、「偽」という言葉に象徴される年だったとし、今年は「真」をキーワードに、「本物の政治をつくり上げていきたい」との決意を述べた。そして、今夏の参議院議員選挙とともに、各地域での選挙の重要性を改めて指摘し、「愛知から日本を変えるとのメッセージを発していただきたい」などと呼びかけた。
石田前市長も続いて登壇し、「社会正義の実現こそ、本当の政治だ」との考えを述べるとともに、グローバリズムの影で忘れ去られようとしているローカリズムの重要性を強調。「生活者の視点から、愛知県政を変える時だ」などと力強く訴えかけた。
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