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2007/01/16
日中(民主・中国共産)両党「交流協議機構」第1回会議開く
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 王家瑞中国共産党中央対外連絡部部長一行を迎え、民主党と中国共産党との定期交流協議機構となる「日中(民主党・中国共産党)両党『交流協議機構』」の第1回会議が16日午後、党本部で開かれ、同機構名誉会長の小沢一郎代表、会長の菅直人代表代行、会長代理の輿石東参議院議員会長、副会長の鳩山由紀夫幹事長はじめ、多くの国会議員が参加。「定期的な交流協議」の手始めとして、活発な意見交換が行われた。

 歓迎の挨拶に立った小沢代表は、同機構は昨年7月に自らを団長として行った「民主党代表中国訪問団」による成果のひとつだと説明。胡錦涛国家主席と会談した折、民主党と中国共産党との間で政治家同士が定期的、継続的に忌憚のない協議・交流を行う場を設けることが必要だとの共通認識を得たのを受け、設置されたものであるとした。

 また、日中は隣人として基本的に友好の歴史を積み重ねてきたと指摘。「現在の国際社会において日中両国の関係は単なる二国間関係に留まるものではなく、アジア、世界の平和のために大きな意味合いをもつ重要な関係である」と語った。さらに、「両国と両国民の安定と反映はもとより、アジアや世界が平和と安定のなかで繁栄し、人類が共に生きていく、つまり共生のために、日中両国が政治的にも経済的にも文化や文明、地球関係という面においても21世紀における人類史的な協力ができるものと確信している」と述べた。

 小沢代表は「しかし、われわれ両者は人類史的な思いと時代に生きる私たちの使命を共有し、互いに努力し、協力することによって乗り越えることができると考える。そのためにもしっかりと理解し合い、いつの時代にあっても揺らぐことにない友好と信頼を深めていかなければならない」とも表明。この交流協議機構が両党、両国の信頼と友好の元となる交流協議の場となり、胸襟を開いて意見交換を積み重ね、相互の理解を深め、発展することを祈念するとした。さらには本年が日中国交正常化35周年にあたるのを受け、その大きな節目を記念する交流行事の開催を提案したいとして、具体的なご検討を要請した。

 続いて王部長、菅代表代行がそれぞれ基調講演(王部長の講演内容は下記ダウンロード参照)し、王部長はアジア、世界の共通利益の拡大のためにも日中の協力体制の強化が必要との認識を示すとともに、(1)両党・両国のハイレベル交流によってコンセンサスを得て、アジア、世界を正しい方向に導くこと(2)政策対話・相互理解へ向けた協議(3)文化的交流・若い世代のリーダー交流などの重要性を指摘。菅代表代行も自らの経験を踏まえて、若者の交流と人材育成の重要性を問題提起するとともに、「何のために協議していくかというと限られた地球社会のなかで隣国としていかに生きていくか、共生社会をいかにして構築していくかにある。私たちが成し遂げなければならないのは、大きな目標を見失わず、仲間としての観点から協力関係を深めていくことにある」と語った。ビジョンを共有できるところまで徹底的な対話を深めていくことが大事だとした。

 17日には専門会議を開催。2時間にわたって「経済問題」「北東アジア問題」「両党の文化交流」等について協議する予定。

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PDF 王家瑞中国共産党中央対外連絡部部長の基調講演
PDF 菅直人「交流協議機構」会長基調講演
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