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2007/01/16
残業代ゼロ法案―提出断念は当然だ(コメント)
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民主党政策調査会長
松本 剛明

1. 本日1月16日、安倍首相が「残業代ゼロ制度」とも揶揄されている「ホワイトカラー・エグゼンプション」制度の導入について、「国民の理解が得られているとは思えない」と述べ、現時点において関連法案の通常国会提出は困難との見解を表明したという。

2.民主党はかねてから、この残業代不払いを合法化しかねないホワイトカラー・エグゼンプション制度なるものの導入には強く反対してきており、今回の首相の発言ははたらく者の実感からすれば、当然の対応である。ましてや、この制度は残業代不払いを合法化するだけでなく、長時間労働や心身の健康被害を招きかねない。「過労死は自己責任」などという経済界の暴言がマスコミ紙上に躍る状況において、到底容認できるものではない。

3. しかしながら、法案提出断念の理由が参議院選挙控えているからなどという選挙目当てであってはならない。国民の格差拡大と生活への不安は一層増すなか、よもや政府与党が不利を避けるために法案審議を参院選後に先送りしたなどということがないよう、金輪際「残業代ゼロ制度」は導入しないと国民に明言すべきだ。民主党はこのテーマを含め「はたらき方」について対案を掲げ、引き続き正々堂々論戦を挑む。


以 上

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