トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2007/01/29
厚労相「女性は産む機械」発言問題受け 野党女性議員有志が辞任要求
記事を印刷する





 民主党はじめ野党の女性有志国会議員は29日、柳澤厚生労働大臣が「15歳から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、あとは一人頭で頑張ってもらうしかない」などと女性を機械にたとえて発言したのを受け、大臣の辞任を求める申し入れを行った。
 
 申し入れに民主党からはネクスト子ども・男女共同参画担当の林久美子参院議員はじめ、岡崎トミ子参院議員、小宮山洋子、西村智奈美、小宮山泰子、仲野博子、田名部匡代、郡和子、太田和美が参加。申し入れ書の賛同者には野党の女性国会議員全員が名を連ねた。
 
 会見の席で小宮山洋子議員は「このニュースは国際的にも発信されているので、大変はずかしい話だと思っている」と切り出し、1994年のカイロの人口会議で「女性は人口政策の対象ではなく主体だ。それぞれのカップル、特に産む性の女性が自己決定することに世界が取り組む」ということで世界が合意していることに言及。少子化への対応、子育て支援の先頭に立つべき厚生労働大臣がこうした認識が全くないことの問題の深刻さを浮き彫りにした。

 そのうえで、申し入れ時に大臣が「私の女性観、女性に対する思いではない」と再三弁明したことを明らかにした。しかし、その説明のなかでも「私の娘たちも男性と同じ教育を受けさせた」などと発言したことを取り上げ、そこ点からも大臣の男女観に問題があることを指摘した。さらに「思っていなければ(こうした発言は)出ないので、これが本音だと思う」とも小宮山議員は述べた。

 同時に、「一人頭で頑張ってほしい」という発言には不妊の女性に対する配慮を欠いたものだとの認識を示し、「センシティブな発言をすべきこところでこういう無神経な発言をするのは許せない」とも強く批判。「党としては女性議員だけでなく、男性議員も怒っている。辞任しない限り、大きな論点になっていく」と語った。

 会見後に岡崎議員も「女性たちがどう悩み、そして現在もどう悩んでいるかを全く受け止めていないことを証明する発言だ」と指摘。辞任を強く求めていく考えを改めて示した。

 なお、自民・公明両党の女性議員は申し入れへの同行、申し入れ文書への賛同者としての記載を呼びかけたにもかかわらず、
誰一人として応じなかった。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.