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2000/01/16
<党大会#2>活動方針提案と質疑応答
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「総選挙勝利への全党的な取り組みを」
羽田幹事長が提起

 次に党本部を代表して羽田孜幹事長が活動方針案など大会承認事項について報告と提案を行った。この中で羽田幹事長は、「21世紀の社会に明るい展望を開くためには、私たち民主党が軸になり、新しい政権を樹立する以外道はなく、その責任を自覚しなければならない」と述べ、次期総選挙での勝利に最大の力点を置いた全党的な取り組みと国会での戦いを強く要請した。

 続けて仙谷由人企画局長が「新しい政府を実現するために」と題した総選挙政策を発表。「選挙時には政策、あるいは選挙スローガンとしてより鮮明なものに仕上げたい」と提起した。

★代議員による質疑要旨――――――――――

○内海太代議員(宮城)は、自民党小野寺議員の辞職に伴い行われる衆議院宮城県6区の補欠選挙について、「総選挙の前哨戦に位置づけて勝利をし、民主党飛躍の第1歩を宮城から発信したい。全国の仲間の皆さんの圧倒的な支援をお願いする」と、公認予定候補の大石正光さんへの支援を呼びかけた。

○藤田一枝代議員(福岡)は、「今世紀中の出来事は今世紀中に総括する意味でも、アジアの近隣諸国との信頼をする意味でも、国立国会図書館法の改正案である「恒久平和調査局設置法案」を成立させるべき」と述べ、党本部の決意をただした。

○岩城明代議員(奈良)は、「自自公政権の対抗軸として、具体的な形で党を説明できる、わかりやすく心に届く政策が必要」と述べ、「全国から政策を募るなど、本部と地方が力をあわせていけるような政策づくりのシステムをつくってほしい」と要望した。

○田中良代議員(東京)は、「党の意思決定機関への地方議員の登用を」「次期衆院選で重複立候補をする現職と新人はすべて同一順位に」「衆参国会議員の単独比例総支部には本部からの交付金は不要ではないか」と3点を要請した。

○山口繁代議員(神奈川県)は、政治家個人への企業団体献金を禁じた政治資金規正法改正についての民主党本部の対応について質問。市区町村単位の支部の取り扱いや、一行政区に複数の議員がいる場合での複数支部の設置について質問した。

○当麻よし子代議員(埼玉県)は、自治体での男女共同参画条例制定への党本部のサポートと、地方自治体議員の情報交換や研修の場の充実を求めた。

○藤本欣三代議員(兵庫県)は、阪神淡路大震災の被災地からの声として、民主党がまとめた自然災害対策の実現を期すよう、関係団体との連携などを要望した。

 これらの質疑を受けて、まず羽田幹事長が「宮城6区の補選が行われる背景には、政治改革に背を向ける自民党の体質がある。その体質を打ち破ることが何より大事だ。『恒久平和調査局設置法案』については、真剣に取り組みたい。政策づくりにおける本部と地方の連携は大事な指摘なので、そういう機会をつくるよう努力する」と答えた。

 次に菅政調会長が「全国政調会長会議のような場で意見交換したい。また、政策はホームページにきちんと掲載し、全国からアクセスできるようにする。将来的にはインターネットで意見交換をできるようにもしたい」と述べた。

 続いて、熊谷幹事長代理が、「地方代表の常任幹事会参加については吟味する。比例名簿の候補者は同一順位を原則としているが、現実には調整が必要な選挙区もでてくる。そういう地域については調整をし、調整した以上は議席を必ず奪還し、その結果として単独比例候補が当選を果たせるよう、お互いに協調・努力しようではないか」と訴えた。

 自然災害対策法案の実現について取りまとめにあたった本岡昭次参議院議員が「民主党は超党派の取り組みのリーダーとしてやっていきたい」と語った。

 また、質疑に関連して川端達夫国会対策委員長が登壇し、今月20日に召集される通常国会について「わかりやすく、めりはりのついた国会運営をやっていく。自自公の数の横暴や、政権維持のための国会の私物化は許さない。この国会から本格的に始まるクエスチョンタイムもので、民主党の主張がわかりやすく伝えたい」と方針を述べた。

 さらに、ネクストキャビネットの横路孝弘予算・決算担当大臣が「今国会の最大の目標は小渕内閣打倒だ。予算委で追及する課題は数限りなくあるが、全衆参国会議員の力を結集して解散に追い込んでいく」と決意を示した。
 また横路担当大臣は、「各地で自民党が行っている業界団体や公的補助を受けている団体を通じての締め付けは目に余るものがある。予算委でも追及したい」として、具体的な事実についての情報提供を各地の代表者に要請した。


衆院宮城6区補選で大石正光さん必勝を!
「2000年の光を宮城から」

 これらの答弁を受けて鳩山代表が登壇し、「私の集約は大石さんの勝利だ」と、衆院宮城6区補選に立候補する大石正光さんを壇上に招き、紹介した。大石さんは「2000年の光を宮城から民主党にあてていきたい」と訴え、声援と拍手を浴びた。最後に、水島議長が議案への賛否を諮り、満場の拍手で承認され、午前の部を終えた。

関連URL
  活動方針案
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=8823
  次期衆議院選挙方針
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=8821
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