衆議院のみならず参議院においても与党単独で2006年度補正予算案が可決されるという状況の下、鳩山由紀夫幹事長、平野博文国会対策委員長代理をはじめ、社民、国民新両党の幹事長、国対委員長は、6日午後、河野洋平衆議院議長に対し、抗議の申し入れを行った。
申し入れ後に鳩山幹事長は、「野党としては当然、国民に対し、審議を通じてしっかりと政策を訴えていきたい」としたうえで、「柳澤厚生労働大臣の発言は、世界の中で笑いものになっており、国辱になっている状況を早く解決しない限り日本の国の尊厳は回復しない」と危機感を募らせ、河野議長に対して理解を求めたことを明らかにした。
また、先日の野党国会対策委員長の抗議申し入れに対し、「それなりの努力をする」と答えた直後に本会議が行われた点を指摘すると、河野議長は「議会の権威を保てるよう努力したい」と述べ、謝意を表明。そうした状況を踏まえて鳩山幹事長は、「しっかりと質疑ができる状況づくりに向け努力願いたい」と重ねて要請した。
柳澤厚労相に対しては、同日の閣議後の記者会見において、「若い人たちというのは、結婚をしたい。それから子どもも2人以上持ちたいと、極めて健全な状況にいる」などとした発言も踏まえ、「お詫びで済む話ではない。頭の中にしみついている考えがある」として、「看過できない」と今後も厳しく追及していく意向を表明。「謝っているからと見過ごせば新たな過ちを犯すであろう」と、改めて罷免もしくは辞任するよう求めた。
一方、郡司彰参院国対委員長はじめ野党3党の参院国対委員長も6日午後の補正予算成立後、今泉昭参院副議長に同様の抗議を行った。
|