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2000/01/16
<党大会#3>「ネクストキャビネットin神戸」で公共事業のあり方を熱く議論
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党大会は、午後からは一般にも公開され、会場には多くの皆さんが詰めかけ、1700名収容のポートピアホールはほぼ満席に。

 オープニングで神戸太鼓のメンバー7人が勇壮な響きを会場いっぱいにとどろかせたのに続いて、大会実行委員長の石井一副代表が、「なぜ神戸での大会なのかB震災の苦悩の都市から未来に向かってスタートする決意を全国の皆さんに知っていただくためだ」と宣言した。

 次に、ネクストキャビネットの閣僚15人がステージに勢揃いし、「ネクストキャビネットin神戸」と題した催しが行われた。

 まず各大臣がステージバックのスクリーンで紹介されながら、ひとりずつ登壇。政策シンクタンク「構想日本」運営委員の西田陽光さんが、一日官房副長官として加わり、閣議がスタートした。

 冒頭、ネクスト総理大臣の鳩山代表が、「これからの議論を聞いて、この党に未来を感じていただければありがたい」とあいさつ。

 ネクスト官房長官の菅政調会長が「現実の閣議の実態は法案へのサイン会でセレモニーに過ぎない。私たち民主党が鳩山内閣を作ったら、本当に重要なことを一人ひとりの国務大臣がチームとして議論し、その中から総理がリーダシップをもって方向性を示せるようにしたい」と述べた。

 この日の議題は「公共事業のあり方・日本の福祉社会保障・財政問題」。まず前原誠司社会資本整備担当大臣が、「島根県の中海干拓や徳島県の吉野川河口堰など無駄で過大な事業を見直し、5年で2割から3割の公共事業を減らすべき。16本の公共事業長期計画を一本化し、『あれもこれも』から『あれかこれか』という体制に変えたい」と問題提起。

 これを受けて、小沢鋭仁情報通信担当大臣が「不況の時は公共セクターの役割は必要だが、好況時はやらないという政策姿勢を持つべきだ。情報通信分野は今後必要な社会インフラだが、従来型の公共事業ではできない。自民党の既得権益型政治ではシェアの変更すら不可能」と発言。

 さらに今井澄雇用・社会保障担当大臣が「福祉重視と感覚的に言うのではなく、社会インフラ、生活基盤、産業基盤としての社会保障制度を作り上げなければならない」と提言した。

 これらを受けて、各担当大臣がさまざまな視点から意見を述べ、会場からも「民間資本を活用するPFIにも情報公開が必要」「政策の優先順位を決める上で、コスト意識が必要。党の政策集にコストが明示されていない」などの指摘が出された。

 最後に菅政調会長が、「国会の場での戦いと同時に、これからいろいろな地域にも出かけていってネクストキャビネットを開きたい」と結んだ。

 休憩をはさんで、ステージでは「日本のジャズ発祥の地」神戸で演奏活動をしているジャズピアニストの小曽根実さんのグループが、ゴスペルコーラスとスタンダードを中心にしたジャズを演奏。会場はしばしリラックスムードに包まれた。

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