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2006/05/18
賛成討論もしない与党は政党の責任を放棄 菅代表代行、会見で
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菅直人代表代行は18日午後、党本部で定例記者会見を開催し、医療制度改革関連法案の本会議討論や昨日の党首討論、共謀罪の問題などについてコメントした。

 菅代表代行は冒頭、胸につけた赤いハートのマークについて、国会内で開催されている「生命のメッセージ展」のシンボルだと説明。色々な犯罪被害などに遭って亡くなった方を思い出しながら、そういった犯罪などが無くなるように、命の尊さを子どもたちも含めた多くの人に伝えるよう全国で開かれている催しだ、などと紹介した。

 続いて、この日行われた衆議院本会議での医療制度改革関連法案に関する討論について菅代表代行は触れ、民主党をはじめとする野党三党からの反対討論はあったが、自民・公明両党から「賛成討論が全く行われなかった」ことは、きわめて異例だと指摘。法案が政府提出であり、賛成するのか反対するのか、その理由を本会議で述べることは、「各党の国民に対する説明責任だ」とした。

 そして、「これだけの大法案について賛成討論をしないというのは、自民・公明両党が、国民に対して説明責任を放棄した、もっと率直に言えば、『逃げた』と言わざるを得ない」と厳しい口調で語り、「理由を述べずに、ただ数だけで法案を通せばいい」という姿勢を、「政党の責任を果たしていない」と批判。「大変、異常なものを感じた」して、自民・公明両党に対し、「反論があれば聞きたいものだ」と述べた。

 また、菅代表代行は、昨日の党首討論における、小沢代表と小泉首相の教育問題に関する論戦にも触れて、事前に質問の内容を伝えてあるにも関わらず、「総理の答弁は、政府提案である教育基本法案の内容を、全く理解していないとしか思えない内容だった」と指摘。「総理は関心がないのかなというのが印象だ」とした。そして菅代表代行は、関心のない法案を総理の責任の下で出してくるというのは、一体どういうことなのかとして、「今後の質疑の中で明らかにしなければならない」などと語った。

 菅代表代行は、共謀罪をめぐる国会での動きについても言及し、衆議院法務委員会の平岡秀夫・高山智司両理事が、「国民の多くの皆さんの声を体してがんばってくれている」とし、わが党の骨格的な主張について、(与党が)きちっと歩み寄るのかどうか、ぎりぎりの議論が行われていると聞いている」と説明した。そして、法案の成立によって、拡大解釈による別件逮捕などの恐れを挙げた菅代表代行は、「しっかりした修正がなければ、この法案は国民にとって百害あって一利なしだ」と厳しく指摘。「しっかりと、毅然とした態度で臨んでいく」との考えを改めて語った。

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