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2007/02/14
【衆院予算委】美しい日本、格差の認識を問う 岩國議員
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 岩國哲人議員は14日午前、衆議院予算委員会で質問に立ち、格差の認識と、美しい日本のため環境対策、教育にもっと予算をつけるべきと主張した。

 岩國議員はまず、島根県人として、柳澤発言は許しがたいとして、「島根だから、自民党ばかりだから安心して、島根の女性は大人しいから島根で発言したのか」と詰問。柳澤大臣は「「島根の方を念頭に置いたものではない」と答弁した。岩國議員は、島根に行き謝罪するよう要求した。

 次に、格差の認識について、安倍首相にどのように認識しているかを質した。首相は「いつの時代にも存在する。所得の格差、資産の格差、地域の格差は存在する」と答えた。また、岩國議員は、一票の格差を取り上げ、「一票の格差は人権に直結する。格差是正にどう取り組むのか」と質した。首相は「差があってはならない」とはしたものの、格差是正に取り組む熱意は感じられなかった。

 また、岩國議員は、アメリカでも格差の固定化が重要な問題と認識されていることを示し、「日本の国民の40%が格差に関心を持っている。しかし、閣内では格差の認知が低い。アメリカで失敗した成長路線を能天気に考えている」と批判した。

 さらに、美しい日本を作るために、美しい森林を守ることが不可欠として、林業従事者が年々減り、高齢化していることを示し、予算を増えていないことを批判した。特に、樹木医制度を取り上げ、民間で行われおり、予算がゼロというのはおかしいとした。

 また、地方の出身者が都会の大学に入学し、そのまま田舎に帰らず都会で税金を納めていることを地方の教育赤字との表現で指摘、この解消、教育の予算を倍増するような決断を首相に迫った。

 他に、労働分配率、政治とカネ、自治体間の国際交流の問題を取り上げた。特に政治とカネの問題では、政治献金番号制度を提案、首相に見解を求めた。首相は「各党間で協議を」とのいつもの消極的な答弁に終始した。

 最後に、柳澤大臣に母親になった人の詩を贈り、命の大切さを強調し、質問を終えた。

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