千葉景子議員(党広報委員長)は参議院厚生労働委員会で、15日午前質問に立ち、少子化対策には子ども第一、チルドレン・ファーストの視点に立つことが必要であると主張した。
千葉議員は冒頭、柳澤発言について「何故、怒りの声が多く上がったのか、何故、謝罪しているのか」と暴言の本質を理解しているのかを質した。柳澤厚生労働大臣は、深く反省しているとの言葉を繰り返すに終始した。千葉議員は、柳澤大臣の発言の底には、固定的性別役割分業の思想があるのではないかと指摘した。
また、「健全」発言についても、特定の価値観を押し付けるもので、そのような考えでは、公正な厚生労働行政、少子化対策は期待できないと批判した。
そのうえで、政府の少子化対策は、効果を挙げていないと批判、従来の政策を検証・反省して新たな政策を打ち立てるべきと主張した。これに対して首相は、「その都度ベストの対策を講じてきた」と答えるだけで、政府の価値観の問題には踏み込まなかった。
千葉議員は、子どもを対象と捉えるのではなく、子ども自体として、子どもの視点ですべての政策を洗い直すべきと主張。子ども・家庭省の設置をどう思うかを尋ねた。首相は、内閣の総力を挙げて少子化対策に取り組むと答えるのみで、子ども・家庭省の設置には直接答えなかった。
また、千葉議員は、婚外子、民法772条(300日推定)のよる戸籍のない子らを温かく迎え入れる社会をつくることが、少子化対策の基本ではないかとして、民法の改正を迫った。これにも、首相は「各党間で議論が深められるもの」と他人事のように答え、なんらの決断を示さなかった。
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