現職衆議院議員にとっては最後の通常国会となる第147国会が20日、召集された。
民主党は同日両院議員総会を開き、1日も早く小渕内閣を解散に追い込み、民主党を中心とした政権をつくりあげる決意を全議員で確認しあった。
鳩山由紀夫代表はあいさつで、「自自公が最初から強硬姿勢で臨んできている以上、荒れる国会を覚悟しなくてはならない」と指摘。さらに「これからは、巨大与党が続くことが、国家や国民のためになるのかを問う闘いになる。全国各地を歩くと、民主党の演説会は人があふれんばかりで、国民の期待の高さを肌で感じる。一致団結して行動しながら、新しい千年紀に新しい政権を樹立する決意を誓い合おう」と力強く呼びかけた。
続いて羽田孜幹事長が、衆院議員定数削減をめぐる2回の与野党幹事長・書記長会談の経過について報告。議会制度に関わる問題としてこれを慎重審議するという民主党など野党側の方針を確認しながら、「連立与党の枠組づくりに定数問題を利用し、さらに国会運営に優先させようとする自自公の姿勢は許せない。こんなメチャメチャなことを許したら国会は大混乱となる」と述べ、党として今後も重大な決意で臨む姿勢を強調した。
さらに民主党の本岡昭二参議院議員会長が「衆参ともに連携して小渕内閣を解散に追い込もう!」と表明。川端達夫国会対策委員長が「予算案提出の遅れを理由に小渕首相の施政方針演説が異例にも28日となった。それまでの時間を与党は定数削減問題の強行突破のために利用しようとしている」と指摘し、大手銀行に対する自民党の献金要請疑惑、農水省構造改善局の汚職疑惑などについて各委員会での集中審議を求めていく方針を明らかにした。
最後に羽田幹事長が大阪府知事選の太田候補、熊谷幹事長代理が衆院宮城6区補選の大石正光候補への支援を呼びかけ、吉田之久両院議員会長が「鉄の結束を確認して、前進しよう」としめくくった。
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