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2007/02/16
再生会議に規制改革会議異論 教育改革の足並の乱れを幹事長批判
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 鳩山由紀夫幹事長は16日、党本部で定例会見し、開口一番、「安倍内閣の迷走が続いていると改めて指摘したい」と表明。政府の規制改革会議と教育再生会議とが対立した見解を示している問題を取り上げ、「腰の定まらない議論、政府そのものが腰が定まっていない証左だ」ときびしく批判した。

 この問題は教育再生会議がまとめた教育委員会の改革案で、教委に対して国が是正勧告・指示を行えるよう提言したのに対し、規制改革会議が「地方分権に逆行しかねない」として、国の権限を強化しない制度にすべきだと反論したもの。鳩山幹事長は従来から民主党が「教育は地域主権、国が権限強化すべきものではない」と主張してきた経緯を改めて説明し、「その意味で規制改革会議の指摘は的を得たものと思う」とする一方で、「しかし、この迷走ぶりは何なのだ」ときびしく指摘。日本の将来を担う子どもたちの教育問題を扱うという性格上、「失礼千万な議論だ」と重ねて述べ、政府の有識者会議間の対立は看過できないとの姿勢を強調した。

 また、与党間で憲法改正の手続きを定める国民投票法案を5月3日の憲法記念日までに成立させる方針を示している問題について、国民の憲法を議論する手続法であるだけに、各政党間でコンセンサスを得て進めるべき性格のものだとの認識を示した。また、「単独採決を強行していくとその後の議論がどうなるかは押して知るべしだ」とも語り、国民による憲法議論に繋がるからには反対論についても国民にわかる形で議論していくべきだとした。

 鳩山幹事長はさらに、従軍慰安婦問題に関する河野洋平官房長官談話や「従軍慰安婦」という呼称の見直しを求める提言をまとめる方針を決めた自民党有志議員がつくる「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」会合に山谷えり子首相補佐官が出席していた問題に言及。首相が国会答弁で、河野談話の「継承」を表明している点に鳩山幹事長はふれ、閣内不一致ともいえる山谷補佐官の言動を批判した。

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