党格差是正プロジェクトチーム(PT)は22日夕、国会内で第3回会合を開き、製造業の労働実態についてヒアリングを行った。
三井辨雄座長(『次の内閣』ネクスト厚生労働大臣)は冒頭、PTが格差是正緊急措置法案の提出に向けて意見を取りまとめていることに言及した上、ヒアリングを反映させたいと挨拶した。
会議では、同日午前中の衆議院予算委員会公聴会で、公述人として意見陳述した、キャノンユニオン・宇都宮支部の大野支部長らからヒアリングを実施。大野支部長は業務概要や団体交渉申し入れに至る経緯などを説明し、正規社員との精神的な格差を肌で感じることにも言及した。
出席議員は、派遣先企業の対応や、製造業現場での偽装請負の傾向や労働実態などについて積極的に大野支部長らに質問。雇用における格差是正へ向けて政治としての対応が必要であることを改めて確認した。
会合の最後に、PT顧問の菅直人代表代行は、「勇気をふるってこういう場に来てくださった気持ちをしっかり受け止める」と挨拶。技術を持ちながらも「多様な労働」という言い方の中で、働く皆さんが押さえ込まれてきた現実があることを指摘した。
非正規雇用から正規雇用への転換については、自主的な努力を企業に期待するとともに、労働法制の改正によって現状を逆行させない政治の取組みが必要であるとの考えを示し、「相当腹を据えて取り組まなければならないと強く感じた」と語った。
|